FXでは取引を始める前に証拠金を取引口座に入金する必要がありますが、数万程度の入金で数万ドルの取引が可能となります。このように証拠金を預けるだけで大きな金額の取引ができたり、取引コストを安くできる背景にはFXが信用取引であることが関係しています。
信用取引とは

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信用取引は、取引する当人の信用に基づいて手持ち資金以上の取引ができたり、現物(取引の対象となる外貨そのもの)を準備せずに取引ができる仕組みです。
信用取引はFX以外にも、株式投資や先物取引などで使われている便利な仕組みですが、大きな利益を得られるチャンスがある反面、大きな損失を被る場合があります。
信用取引のメリット

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信用取引のメリットに次のことがあります。
- 手持ち資金の数倍のお金の取引が可能
- 現物(取引の対象そのもの)を準備せずに取引ができるので取引コストが安い
- 値上がりでも値下がりでも利益が狙える
現物(取引の対象そのもの)は株式の場合なら証券会社から一時的に借り、取引の決済で返します。貸し借りの間に現物の値上がりや値下がりにより利益を得たり、損失を被ったりということになります。
信用取引のデメリット

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信用取引のデメリットは、手持ち資金の数倍のお金の取引でうまくいかなかった時に大きな損失を被ることです。取引の際の担保となるのが証拠金だけなので証拠金を超えた損失が生じることもあります。
公設の証券取引所を介して株式などを売買する場合は値幅制限という一定の歯止めがあったりシステムダウンというリスクは少ないですが、FXの場合は強制ロスカットという歯止めとなる仕組みがインターネット回線の事情で正常に働かないケースがあり、膨大な損失が一瞬で発生する場合があります。
信用取引とFX

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FXはレバレッジの倍数が大きく、手持ち資金が少なくても大きなお金の取引ができるのが魅力です。ただし、相場の状況によってハイリスクハイリターンとなる取引となる場合があり、相場の状況を見ながらレバレッジの倍数を考えてトレードする必要があります。
信用取引と株

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株の場合は、銘柄によって値動きが違いますし、FXよりもレバレッジの倍数が低く抑えられているので、通常のケースだとFXのようなハイリスクハイリターンとなる取引ということはないでしょう。相場の状況を見ながらレバレッジの倍数を考えてトレードすることも重要ですが、値動きに応じた銘柄選びをすることもポイントになるかもしれません。
まとめ

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信用取引はFXや株式、先物取引を行う上でとても便利な仕組みですが、注意しなければならない点があります。信用取引の特徴を正しく理解し、相場の状況に応じたトレードを心がけるようにしていきたいものです。

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