FXでは外貨の実物を受け渡しすることはなく、注文時点と決済時点の価格差、および注文のロット数のみで取引が成立します。インターネットを使えば安いコストでいつでも取引ができる背景に、FXが差金決済という取引方法を採用していることがあります。
差金決済とは
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差金決済とは外貨や有価証券そのものの受け渡しを行わず、注文時点と決済時点の価格差に注文ロット数を乗じた金額分の金銭の授受だけで成立する取引のことです。FXの他に信用取引の株式や株価指数等金融先物にも採用されています。
差金決済のメリット
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差金決済のメリットに次のことがあります。
- 現物の受け渡しがないため、取引コストが安い
- 決済を担保する証拠金のみで取引可能
- 売りでも買いでも利益が狙える
現物の受け渡しがないため、安いコストで何度でも取引できることが差金決済のメリットと言えるでしょう。
差金決済のデメリット
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差金決済にはレバレッジという仕組みがあり、手元の資金が少なくても、大きな金額単位の取引ができることがほとんど。しかし、トレードでうまくいけば大きな利益が得られるチャンスがあるということは、トレードで失敗すれば大きな損失を被るということです。メリットの裏にはこうしたデメリットがあるということに注意が必要です。
上記以外に株式の信用取引の場合、一度売買した同一銘柄は同日内で再び売買することはできないという制限があります。
差金決済の注意点
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差金決済の注意点は、現物の受け渡しを伴う取引では差金決済が法律で禁止されていることです。具体的な例として、株式取引で株の現物を受け渡しする取引に関しては差金決済が禁止されています。
まとめ
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差金決済は安いコストで取引が出来る便利な仕組みであることから、様々な投資に関する取引に採用されています。ただし、その敷居の低さからよく仕組みを理解する前に、大きなお金を稼ごうとして大きな損失を被る方も少なからずおられます。差金決済の特徴とルールをよく理解して、慎重にトレードするよう心がけたいです。
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