ドテンとは?初心者にとって有効な手法か

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この記事の所要時間: 36

トレードをしていると注文を入れた途端に、利益の出る方向と逆方向に値動きすることがよくあります。「少しの損もしたくない」という気持ちから、すぐに損切りして注文を入れ直すとまた逆方向に動き出すといった経験はありませんか。根拠無くなんとなくエントリーしやすい初心者には、こうしたことがよくあります。

ドテンとは

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出典:pixabay

ドテンとは一旦出した注文を即座に決済し、新たに注文を出す場合をいい、漢字では途転と表記します。売り買いの注文を一旦出した後の値動きを見て、その注文を決済し、新たに前回の注文と方針を変更して逆方向のポジションを建てることです。

具体的には、一旦売り注文を出した後に、値上がり方向にトレンドが発生して続きそうな場合、売り注文を損切り決済して新たに買い注文を入れる場合などがあります。ドテンには売りポジション決済と同時に買いポジションを持つ場合と、買いポジション決済と同時に売りポジションを持つ場合があります。

ドテンが成功するケース

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ドテンは当初の値動きの想定を180度変更することから、ある程度の割り切りが要求され、一旦建てたポジションにこだわりを持ちやすい初心者には抵抗が大きいと思われます。しかし、相場の急変は日常茶飯事。値動きの方向性に合わせて注文を決めるという柔軟性を持つことで成功する場合もあります。

ドテンが成功するケースとして、一定の価格帯を行ったり来たりする値動きが生じている場合、価格帯の上限と下限を設定し、その価格に達した場合にドテンの注文を入れたり、価格帯の上限や下限を抜けた瞬間に損切りの決済注文を入れ、価格の伸びていく方向に注文を入れたりする場合があります。

ドテンが失敗するケース

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出典:pixabay

ドテンが成功するケースがある一方、失敗するケースもあります。値動きに方向性がない場合によくあるのが、俗に言う「往復ビンタ」です。具体的な例として、値上がりを見込んで買い注文を出し、値下がりの兆候が出てきたのでその注文を決済して売り注文をかけ、その直後に急に値上がりを始めるといった場合です。

このような場合、最初の買い注文の損切りで損失を出し、二度目の売り注文の損切りで損失を出すことになります。売り注文の損切りをせずにそのままにしておいて値動きの反転を期待したりしているうちに損失が大きくなってダメージがひろがる場合も同様。値動きの往復によってダブルの損失を被ることから、損失をビンタの痛みに例えて「往復ビンタ」と言うことが多いです。

ドテンは有効?

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出典:pixabay

ドテンは有効か無効かについては相場の状況によりケースバイケース。一律に判断するのは難しいです。ただし、「往復ビンタ」のようなダブルの損失を受けると、心理的なダメージからその後に冷静なトレードを続けるのが難しくなります。

初心者のうちは余程のエントリー根拠がある場合を除き、ドテン注文は見合わせ、当初の注文の損切り後は、値動きをしばらく観察して、気持ちを入れ換える時間をとったほうがいいかもしれません。

まとめ

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出典:pixabay

ドテンは成功すれば損切りによる損失を少なく出来、利益を得られるチャンスがある手法です。しかし、初心者のうちは一旦出した注文をすぐに損切りするのはかなり心理的な抵抗があるものです。

またドテンを頻繁に行えば「往復ビンタ」のようなダブルの損失を受けるリスクが高まります。注文を出した後に思惑と違った値動きが出てきたときは一旦損切りし、相場の状況を再度確認する時間をとったほうがいいのかもしれません。

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