ナンピンとは?初心者にとって有効なのか

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この記事の所要時間: 313

FXで注文を入れた後に、逆方向にしばらく動きそうな場合、貴方ならどうしますか。「すぐに損切りして損失を最小限にする」「そのままにして値動きの反転を待つ」、これ以外に逆方向の値動きが止まりそうになった瞬間に、再度はじめに出した注文と同じ方向に注文を出すという選択肢もあります。

ナンピンとは

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ナンピンは投資の世界でよく使われる言葉で、損失を平均化することをいいます。漢字で表記すると「難平」です。

買い注文を出した後に価格が下落した際に、下落した後の価格で再度買い注文を出したとしましょう。平均の買い注文の価格は最初と二度目の注文の平均価格となり、最初の注文のままにしておいた場合より、価格面での損失は減らすことができますね。

売り注文の場合も同様。売り注文を出した後に価格が上昇した際に、上昇した後の価格で再度売り注文を出したとしましょう。平均の売り注文の価格は最初と二度目の注文の平均価格となり、最初の注文のままにしておいた場合より、価格面での損失は減らすことができます。

その後に価格が当初の注文を出した方向に利益が出る方向に推移すれば、二度目に出した注文がより有利な条件となり、最初の注文に対する損失を早期に回収し、場合によっては注文全体として利益になることがあります。

ナンピンのメリット

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ナンピンのメリットとして次のことがあります。

  • 計画的にナンピンを行えば、損失を平均化して少なくできる場合がある
  • 最初の注文と同方向に値動きが動き出せば、二度目の注文がより有効となり、利益を伸ばせる

ナンピンのメリットは、最初の注文で「失敗した」と感じた場合にも、相場の値動き次第でその失敗をリカバリーできるケースがあるということかもしれません。

ナンピンのデメリット

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ナンピンのデメリットとして次のことがあります。

  • 無計画なナンピンは、損失を倍増させる危険がある
  • ナンピンで損失を一時的に平均化できても、ポジション数が増えているので、僅かな価格変動に対して生じる損失もその分増える

ナンピンのデメリットはポジションの数が増えること。その後の値動き次第で最初の注文で生じた損失をリカバリーできる可能性がある反面、損失が生じる方向に再度動き出した場合には、ポジションの数が増えている分、最初の注文のみの場合より損失が倍増します。

ナンピンは初心者に向かない?

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ナンピンはメリットとデメリットを兼ね備えた「諸刃の剣」で、それなりのリスクを受ける覚悟が必要な注文の方法となります。ナンピンを頻繁に行うと、中には失敗するケースが出てきますし、その場合はメリットを上回るデメリットを受け、それまでに得ていた利益が一瞬で吹き飛んでしまう場合があります。

計画的なナンピンといっても、初心者にはなかなか難しく、損失を出したくない気持ちから感情的にナンピンに走りがち。一度うまくいったとしても次もうまくいくとは限らず、うまくいかないケースの損失の大きさを考えれば、よほどの根拠がある場合を除き、当初の注文の損切りにとどめ、ナンピンしないほうが賢明です。

まとめ

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ナンピンは相場の値動きの展開次第でメリットとデメリットを兼ね備えた「諸刃の剣」といえる手法です。初心者のうちはナンピンによる早期の損失の取り返しを狙うといったことは、よほどの根拠がある場合を除いて避けた方が無難です。ナンピンして損失回復の淡い期待を持つより、まずは当初の注文に早めの見切りを付けて損失を最小にとどめるよう心がけ、相場の動きを再度確認する時間をとって心理的に冷静になることが重要かもしれません。

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