FXでは、獲得した利益に対して生じた損失を少なくすることが、最終的にお金を残すポイントとなります。そのために利益を確定する、損切りを行うタイミングが重要。それらを総合的に踏まえ、結果を評価する指標としてプロフィットファクターがあります。
プロフィットファクターとは

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プロフィットファクターは、分子に獲得した利益金額、分母にその利益を得るために生じた損失金額をとって計算した、トレードの良否を総合的に判断するための指標です。
- プロフィットファクター=獲得した利益金額/利益を得るために生じた損失金額
プロフィットファクターが1.0を超えていれば、トレードの収支はプラスとなり、1.0を切れば収支はマイナスです。この指標の数字が1.0を超えて高ければ高いほど、上手にトレードできたという評価になります。
プロフィットファクターは勝率より重要?

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トレードの成否はトレードの毎に「勝ちトレード」、つまり利益が出て損失がなかったというトレードと「負けトレード」である利益が出ず損失が生じたトレードの数で評価するよりも、一定の期間に行ったトレードの損益金額を集計して、利益として得た金額と損失として失った金額を比べて評価するほうが、トレードを続けるための必要な資金を管理する面で適切です。
従って、一定期間における勝率よりも、プロフィットファクターの方を重視します。勝率が30%位と低くても、少ない勝ちトレードで大きな利益を得られていれば、プロフィットファクターが1.0を超えることがありますし、逆に勝率が70%を超えていても、少ない負けトレードで大きな損失が生じていればプロフィットファクターが1.0を切ることがあります。
プロフィットファクターの注意点

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勝率が低くても、少ない勝ちトレードで大きな利益を得られていれば、プロフィットファクターが1.0を超えることがありますが、この場合に注意したいのが、一定期間のトレードの間にどれだけ資金を減らしたことがあったのかということ。特に最大で資金がどこまで減ったのかを知っておくことは、資金不足で退場を迫られる強制ロスカット防止の面で重要です。
FXではトレードでお金が減ることを「ドローダウン」と言うことが多いですが、この「ドローダウン」を最大いくらでとどめているかについて、特に自動売買のソフトを選ぶ場合にチェックしておきたい要素です。自動売買ソフトのプロフィットファクターが抜群に高い場合に、「ドローダウン」の最大値が高いケースがよくあります。
まとめ

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プロフィットファクターはトレードの成否を総合的に判断する上で、とても有用な指標と言えます。ただし、プロフィットファクターが一定水準以上に高い場合、ドローダウンの最大値も高くなる、ハイリスクハイリターン型のトレードとなっている場合があります。
証拠金が少ないのに取引金額を大きくするケースでは、プロフィットファクターに関係する要素以外に、最大ドローダウンの大きさを抑えることを意識したトレードが求められる場合があります。

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