時間足とは？正しく理解してトレードに役立てよう！

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時系列的に値動きの変化を表した図であるチャートを表示させる場合、一定時間に区切って変化を個別に表す上で、ローソク足と呼ばれるローソクに似た図の形や色で表現したものが便利です。この一定時間をどうとるかによって、チャートの表示内容が大きく変わることがあります。

時間足とは

出典：pixabay

時間足は、値動きを一定時間ごとに区切り、それらの区切りごとにブロックとして表示したものです。区切る時間は短い場合であれば1分や5分、長い場合であれば1日、1週間といった単位になります。

長い時間軸で区切って表示すれば、長期的な値動きの推移を把握でき、短い時間軸で区切って表示すれば、時々刻々と変化する値動きを知ることができます。トレードスタイルによって短い時間足を用いる場合と長い時間足を用いる場合に分けられます。

時間足の姿

draw by ：author

時間足は一般的に、ローソク足というインジケータの一種で表示することが多いです。ローソク足の1つずつで、時間足を表示し、その色の違いや並び方を見て、値動きを把握することができます。

ローソク足は長方形の形状の本体を、串刺しにしたような姿となっていて、串の部分がローソクの芯糸、長方形の部分がロウである本体に相当するとみれば、ローソク足という名称に納得できるでしょう。

ローソク足の見方について

出典：pixabay

ローソク足はローソク本体の長方形の上辺と下辺がそれぞれ、区切った時間の価格の始値と終値を表し、ローソクの芯糸に相当する部分の上端と下端が区切った時間内の最高値と最安値を表します。芯糸の部分は「ヒゲ」又は「ピンバー」と呼ばれることも。値動きによっては「ヒゲ」なしの本体のみ、またはローソク本体なしの十字線として表示されることがあります。

区切った時間内に価格の始値と終値の関係で長方形の本体部の長さに違いが出るのは勿論、始値＞終値の値下がりの場合と、始値＜終値の値上がりの場合とで長方形の本体部の着色を変えるのが通常の表示方法となります。

時間足を長めにする場合の利点と欠点

出典：pixabay

長い時間足の利点に次のことがあります。

• 全体的な値動きの動向を把握しやすい
• インジケータがより正確に相場を反映する
• チャートが見やすくなる

欠点に次のことがあります。

• ローソク足の出現まで時間がかかり、その間の値動きがわからない
• 短期的なトレードチャンスを逃してしまう
• トレードすると大きな含み損を抱えやすい

長い時間足の場合、チャートが見やすくなりインジケータがより正確に相場を反映しやすくなる一方、トレードすると大きな含み損を抱えるリスクがあります。ある程度資金的な余裕があり、ポジションを長くとるトレードに向いていると言えるでしょう。

時間足を短めにする場合の利点と欠点

出典：pixabay

短い時間足の利点に次のことがあります。

• ローソク足の出現まで時間が短く、値動きが適宜把握できる
• 短期的なトレードチャンスを逃さずにすむ
• トレードで大きな含み損を抱える前にロスカットできる

欠点に次のことがあります。

• 相場の全体的な値動きの動向がわかりにくい
• インジケータが正確に相場を反映しない場合が生じることがある
• チャートが見にくくなり、エントリーや決済のタイミングがわかりにくいことがある

短い時間足の場合、チャートが見にくくなり、インジケータが正確に相場を反映しにくくなる一方、トレードすると大きな含み損を抱えるリスクは減ります。資金的な余裕がなくても、ポジション保有時間を短めに、エントリーから決済を何度も繰り返すトレードしたい方に向いていると言えるでしょう。

まとめ

出典：pixabay

時間足は、値動きを一定時間ごとに区切り、それらの区切りごとにブロックとして表示したもので、長い時間足、短い時間足それぞれ利点と欠点があります。実際のトレードでは長め、短めの両方の時間足を表示することが多いです。

どの長さの時間足が向いているかは、トレードのスタイルや選ぶ通貨ペアの特徴など、様々な要因が関係するので一概に言えませんが、日をまたいでポジションを持つ場合は長めの1時間や4時間、その日のうちにポジションを決済するスタイルなら短めの5分、15分といった時間足を選ぶことが多いようです。