トレードする際に、最初に確認したいのが現在の値動きから、相場がどのような状況か判別する事です。一定方向に値上がり、値下がりの傾向があるのか、それとも、一定の値幅の範囲内で上がり下がりしているのかといった違いを見ます。一定の値幅の範囲をレンジといい、その範囲で上がり下がりしていることがよくあります。
レンジ相場とは
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レンジ相場は一定の値幅の範囲（レンジ）内の値動きが特徴の相場環境。売り注文と買い注文の新規注文や過去の注文が溜まっている価格帯においてよく見られます。相場が開いている時間の70%程度はこのような相場環境であると言われています。
レンジ相場は「持ち合い相場」とも言われ、売り方と買い方の圧力がぶつかり、均衡した状態ですが、なにかのきっかけでこの均衡が破れる時間帯があり、その際には値上がり又は値下がり方向に動き、その動きが落ち着いた価格帯で、再度レンジ相場となる場合が多いです。
レンジ相場がおきるのはなぜ？
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価格は取引市場で売り手と買い手が存在してはじめて決定します。よって、売り手と買い手の数に大きな増減がない場合、自然な流れでレンジ相場と移行すると考えられます。レンジ相場を形成している通貨ペアはペアを構成する各々の通貨の強さが均衡していると考えることもできます。
こうしたレンジ相場の均衡は、新たに取引する人が参入する場合や、経済指標や政策の発表など取引している人の思惑に変化がおきるきっかけがあった場合に、一時的に崩れることがありますが、その動きが落ち着いた後は、再び一定の価格帯の値動きとなるレンジ相場に移行します。
レンジ相場の特徴
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レンジ相場の特徴に次のことがあります。
- 一見、値動きが反転する価格の予想が立てやすいように感じる
- 一定の価格帯を往復しているので、注文と決済のタイミングがわかりやすいように思える
- レンジを超える値動きをした場合、ロスカットをすぐに行えば、大きな損失を生じることが少ないような気がする
レンジ相場について、相場環境の大半を占めるため、毎日トレードしている方には、その攻略は重要となってきます。値動きの値幅がある程度あれば、トレードを回数こなすことで利益を少しずつ積み上げることはトレードに精通した方であれば可能です。
レンジ相場の注意点
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相場が純粋に時間の経過とともに平行移動する一定の価格帯の中で値動きしているということは稀で、多くの場合はこうした動きをしながら価格帯自体が切り上がる方向、または切り下がる方向にランダムに動いていることが多いです。よって次の点に注意が必要です。
- なんらかのきっかけで一定の価格帯を破って、値動きが大きくなる場合があり、値動きの見極めを誤ると大きな損失が生じる危険がある
- レンジ相場は続けば続くほど、価格帯の幅が狭くなり、それに伴い利幅も減ってしまう
レンジ相場で気をつけたいのが、相場環境の変化です。新しいマーケットが開く時間前後には、それぞれ思惑を持った新たなトレーダーが参入してきます。また、金融に関するニュースはトレーダーの思惑を通して相場環境に影響を与えます。
FXはアジア・オセアニア、ヨーロッパ、北米が三大マーケットですが、アジア・オセアニアマーケットの終わりからヨーロッパオープン前、ヨーロッパマーケットの落ち着く時間帯から北米マーケットオープン前の時間帯は、違った思惑を持った新たなトレーダーが参入する時間帯なので大きな相場環境の変化が生まれることがあります。
まとめ
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相場環境の大半を占めるレンジ相場ですが、初心者にとって攻略が難しい場合が多く、トレードにはあまりオススメできる環境とは言えません。
理由として一見するとトレードしやすそうですが、一定の値幅といっても、値幅は常に変化しており、その中の値動きはランダムなので、エントリーから決済まで、ポジションを長く保有することがあり、こうしている間に相場環境が変化した場合、大きな損失を受けるリスクがあるからです。
またレンジ相場が長ければ長いほど、利幅が狭くなっていき、同時にエネルギーが溜まっていくので、何かのきっかけでそのエネルギーを放出する形で大きな値動きが突発的におきることがあり、レンジ相場が続く日はトレードを休むということを考えてみてもいいでしょう。
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