基軸通貨とは?通貨の流れをトレードに役立てよう!

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この記事の所要時間: 241

国と国の間のモノやサービスの取引において、各国の通貨同士を直接やりとりする場合は少なく、多くの場合、当事国同士で信用できる通貨を通じてやりとりされる場合が多いです。こうした国際取引において、国際通貨としての役割を担うのが基軸通貨です。

基軸通貨とは

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出典:pixabay

基軸通貨の基軸とは、基準になる、軸になるという意味でよく用いられます。基軸通貨とは国際間の取引の決済手段として基準として用いる通貨、主軸として取引される通貨と考えられるでしょう。

基軸通貨は、基軸通貨を発行する国の国際取引は勿論、基軸通貨を発行する国以外の自国通貨を持つ国の国際取引においても大きな影響を有する通貨です。この基軸通貨を多く保有する国ほど、輸入や輸出といった国外との取引を安定的に行うことができます。

基軸通貨の要件

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出典:pixabay

現在、国際取引において用いられる基軸通貨はアメリカドルです。しかし、ずっと過去からアメリカドルだったわけではなく、イギリスポンドだった時代もありました。基軸通貨として世界に認められるには、次のようないくつかの要件を満足することがポイントとなります。

  • 世界一の経済力
  • 世界一の軍事力

世界一の経済力

世界一の経済力があれば、世界経済に対して大きな影響力を持つことになり、その経済力に見合う信用と価値を得ることができます。こうした信用と価値に基づき、一国の通貨が世界共通で使える通貨にランクアップされていきます。

世界一の軍事力

世界一の経済力があっても、外国からの攻撃を受けやすければ信用と価値は不安定なものになります。こうした外からの危険に対して、防ぐために必要なのが軍事力。世界一の経済力を維持できる相応の軍事力を持つことがあることも重要です。

基軸通貨のメリット

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出典:pixabay

基軸通貨になると、多くのメリットを受けられます。具体的には次のようなことがあります。

  • 国際間の取引を主導できる立場を得ることができる
  • 基軸通貨であることを利用して、自国に有利なルールを世界のルールとしやすくなる

自国通貨が基軸通貨であるということは、それ以外の国の通貨が国内は勿論、国外の取引相手国の経済状況によって価値が不安定になる危険があることに対して、そうした危険の影響を少なくすることができます。自国の経済状況の安定に専念すれば、国外の要因で基軸通貨の国の貨幣価値が大きく下落する危険は少ないです。

まとめ

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出典:pixabay

世界の基軸通貨と言えばアメリカドル、という時代も少しずつ変化しています。ここ最近では日本のお隣の国の中国がアメリカに次ぐ経済力を持つようになり、アメリカの地位が絶対的に有利とはいえない状況になりつつあります。

とはいっても、アメリカはまだまだ世界で唯一の超大国。アメリカドルは今後も基軸通貨であり続けるでしょう。アメリカドルの流れはユーロや日本円、英国ポンドの値動きに大きな影響を与えます。こうした特徴が大きく出ているときは、アメリカドルを一方のペアにした「ドルストレート」のトレードがしやすい状況となります。

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