ドルインデックスとは?特徴と使い方まとめ

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世界全体で見ると、最も流通量が多く、多くの国で国際通貨として通用するのがアメリカドルです。経済規模の小さい国は勿論、アジアなど新興国においても米ドルの国際通貨としての信用力は大きいです。このアメリカドルの動きを把握する指標にドルインデックスがあります。

ドルインデックスとは

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ドルインデックスは、国際取引上の基軸通貨であるアメリカドルの総合的な価値を指数化したもので、この指数が大きいほどアメリカドルが他の国の主要通貨に対して価値を持つことを意味します。

ドルインデックスの特徴

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ドルインデックスの特徴として、個別通貨ごとの対アメリカドル為替レートより正確にアメリカドルの価値を示すことがあります。ドルインデックスは先物取引としても上場され、アメリカ長期国債の利回りなどとともにアメリカ経済の強さを測る上で注目される指標と言えます。

ドルインデックスをチェックすることで、アメリカドルの総合的な価値を判断でき、アメリカドルとの通貨ペアの為替レートの高低を重ねてみると、アメリカドルを基準に各国の通貨の強さを確認できるでしょう。

ドルインデックスの注意点

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ドルインデックスの注意点として、個別通貨に対するドルの価値を表すドル建てレートとは違うことに注意します。対日本円でドル高となった場合でも、必ずドルインデックスが高くなるとは限りません。

ドルインデックスは複数の主要通貨に対するアメリカドルの総合的な価値を示すものであるため、対日本円でドル高となった場合でも、ユーロやイギリスポンドに対してドル安となっていればドルインデックスはさほど変化しないといったことがあります。

ドルインデックスの種類

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ドルインデックスの種類にニューヨーク商品取引所のもの、FRBのものがあり、それぞれ主要通貨の構成比や対象通貨の種類と数に違いがあります。

ニューヨーク商品取引所は対象通貨数が6、リアルタイムで更新されます。対象通貨の種類と構成内訳は次のとおりです。

  • ユーロ:57.6%
  • 日本円:13.6%
  • イギリスポンド:11.9%
  • カナダドル:9.1%
  • スウェーデンクローネ:4.2%
  • スイスフラン:3.6%

FRBは対象通貨数が26、毎日更新されます。主な対象通貨の種類と構成内訳は次のとおりです。

  • ユーロ:16.2%
  • 日本円:7.5%
  • イギリスポンド:3.3%
  • カナダドル:12.6%
  • メキシコペソ:11.6%
  • 人民元:20.8%

ドルインデックスの使い方

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ドルインデックスの使い方の一つにインデックストレンドをレート変動の参考にすることがあります。上昇トレンドならドルストレートの通貨ペアでユーロドル、ポンドドルなら売り目線でレートの下落待ち、ドル円だと買い目線でレートの上昇待ちといった使い方になります。

レートがドルインデックスの方向に変動するかどうかは、ユーロドルならユーロ、ポンドドルならポンド、ドル円なら円のアメリカドルに対する相対的な価値に左右される部分はありますが、ドルストレートの通貨ペアであれば値動きの大まかな傾向を知る上で、ドルインデックスは有効と言えそうです。

まとめ

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ドルインデックスはアメリカドルの現在の価値を数字で示すことで、その強さを客観的に把握できる指標です。特にドルストレートの通貨ペアでトレードする場合、通貨レートと合わせてチェックすることで、トレードの大きな武器になる可能性を秘めた指標となるでしょう。

特にニューヨーク市場の開いている時間をメインにトレードする方には、トレードに活用するといいのではないでしょうか。ドルインデックスをもとにしたトレード手法についてもチェックしてみてはいかがでしょう。

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