物価とは?知っておきたい暮らしの経済指標!

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この記事の所要時間: 49

経済の状況を測る指標はいくつかありますが、モノの値段、物価は商取引や暮らしに大きな影響を与える指標です。物価の動向は経済の過熱や沈滞で大きく変化するため、金利んどとともの経済の現状を分析する上で重要視されていて、物価に関する経済指標の発表前後に為替レートが大きく動くことがあります。

物価とは

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出典:pixabay

物価とはモノの値段、モノとお金の交換レートです。取引するかどうかを決める最も基本的な尺度です。敢えて値段と言わずに物価という場合は、経済の尺度として物価水準の意味で使われることが多くなります。この場合はお金の価値を計る尺度としての色合いが出てきます。

物価が高いということは、モノを買う場合に多めにお金を払う必要があるということ。物価が安いという場合は少なめで済むということで、買う側は安くしてもらいたいので物価が安い方がいいのですが、売る側はそれでは儲かりません。物価は高すぎても安すぎても経済にとっては良くないことが多いです。

物価にはいくつか種類がある

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出典:pixabay

物価は指数化することでモノの値段を通じて経済の状況を測るツールとして利用できます。物価を指数化したものにはいくつか種類があり、主なものとして次のものがあります。

  • ラスパイレス指数
  • パーシェ指数
  • フィッシャー指数
  • 企業物価指数
  • 消費者物価指数
  • GDPデフレータ

物価は高すぎても安すぎても経済にとっては良くないので、物価の安定は好調な経済運営にとって重要です。物価は取引の場に持ち込まれるモノの量が多ければ相対的に安く、お金の量が多ければ相対的に高くなります。

物価は経済の体温

モノが売れない状況が長く続くと、取引の場に持ち込まれるモノの量が多くなって安売りが横行して物価は下落します。低金利が長く続くと借りやすいお金が取引の場に持ち込まれてモノ不足となると値上げによって物価が上昇します。賃金水準が上がって消費に回った場合にも物価はゆるやかに上昇します。

このように物価は経済の状況を測る「体温」のような役割を果たし、適切な体温が維持されているかどうかを常に確認し、体温が高すぎる場合には下げ、低すぎる場合に上げるというのが経済政策や金融政策の目的の一つと言えます。

物価指標CPIとは

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トレードでチェックしておきたい物価関係の経済指標として、物価指標CPIがあります。CPIはConsumer Price Indexの頭文字、日本語で言う「消費者物価指数」のことです。名前のとおり消費者が購入する時点のモノの値段の変動を指数化したものです。

物価指標CPIは経済活動の主役である国民の生活水準を示す指標として、経済政策の際や年金支給の支払い額決定の際に広く利用されています。国民の購買意欲が高い場合にはCPIが上昇し、そうでない場合は下落します。

コアCPIとは

CPIには、生鮮食料品やエネルギーなど価格変動を除いて算定したものを用いる場合があり、生鮮食料品を除く場合は「コアCPI」、酒類を除く食料品と石油や石炭、天然ガスなどエネルギーを除く場合は「コアコアCPI」と言われます。

物価指標CPIが注目される理由

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出典:pixabay

物価指標CPIが注目される理由、それは物価指標CPIは経済活動の主役である国民の生活水準を示す指標であるということ。一国の経済の規模を示す指標にGDPがありますが、このGDPが世界最大なのがアメリカ。そのアメリカのGDPのかなりの部分を占めるのが個人消費で、その活況度を測る指標として物価指標CPIが注目されることが多くなります。

物価指標CPIと為替変動は関係する?

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出典:pixabay

物価指標CPIと為替変動は関係することが多いです。理由は物価指標CPIの数字が適度に高いと消費行動が旺盛で、消費が経済成長を牽引すると期待されるからです。こうした期待からその国の通貨は買われやすくなります。しかし、物価指標CPIの上昇が急激な場合はインフレの懸念が生まれる他、物価指標CPIが下落した場合は消費行動の減退への失望から通貨は売られやすくなります。

経済指標の数字が前回公表値に対して公表値の差が大きかったり、予測値に対する公表値の差が大きかったりすると、為替レートが大きく変動する場合が多くなります。

まとめ

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物価は賃金とともに、国民の暮らしに深く関係する重要な経済指標です。物価を指数化した物価指数のうちで、特に注目したいのがCPIで、賃金水準に関する経済指標と合わせてチェックすることで国民の生活水準や豊かさの度合いを測ることができます。特にGDPに占める個人消費の割合が最も高い国では、経済指標として公表されるCPIの数字で為替が大きく動く場合があるので注意が必要です。

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