経済成長はなぜ起こる?考えるとトレードに役立つかも

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世界にはさまざまな国があり、そのうちで一定規模以上の経済規模を持つ先進国と呼ばれる国と、経済成長率が高い開発途上国と呼ばれる国があり、これらは高い経済成長を経験した、あるいは今現在、経済成長している国ということです。ここで経済成長とはどういうことでなぜおきるのかについて考えてみました。

経済成長とは

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出典:pixabay

経済成長とは経済の規模が拡大を続ける状況をいいます。経済の規模を測る尺度として用いられるのが国内総生産(GDP)で、一国の中で生産された新たに付け加えられた価値の総和です。価値が付け加えられる上で売買などの取引のプロセスが必要なので、取引が活発で拡大を続けている状況と考えることができます。

経済成長が続くことで、経済的に豊かになり暮らしにゆとりが生まれるメリットがある反面、売れる分だけ生産する能力がないと、物価や金利が上昇して経済成長にブレーキがかかることがあります。生産する能力は具体的に言えば労働力、資本そしてエネルギーや技術、道路や鉄道、港などの社会資本が挙げられます。

経済成長はなぜ起こる?

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経済成長のきっかけとなるのは、多くの場合は国外からの投資と教育および技術供与です。これらによって人手、つまり労働力に依存していた非効率な生産活動が機械化、道路や電気、ガスや水道といった生産基盤が整備され、より効率的な生産方法を現地の人が学び、技術を高めることでより高品質なモノやサービスを生産することができるようになります。

そうした現地の人の中から、お金にゆとりのある人が自ら事業を始めるようになれば、さらに経済は発展するでしょうし、経済発展で税収が増えれば現地政府も経済発展を支援する政策を実施しやすくなるでしょう。こうした状況が生まれるためには、資本や技術などの国際間の移動が自由であることが必要です。

経済成長の要因

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経済成長がおきる要因には、まず第一に国の政情が安定していること。つまり国内の権力基盤が安定して統治がされていることが最も重要です。経済発展の前に権力を巡って内戦が頻発している状況ではいつまでも豊かになることはできません。次に若い人が沢山いること、教育が十分なされていることや勤勉であることも素養として重要です。

政情が安定し、教育を十分受けた勤勉な若い人が多く暮らす国でも、経済発展が不十分な状態では投資に振り向ける貯蓄が十分ではありません。また、経験がないため効率的な生産を行うための知識や技術が不足しています。このような不十分な面を外部からの支援でカバーできれば経済成長に結びつくチャンスがあります。

経済成長する国の通貨はどうなる

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経済成長する国は、積極的な投資が繰り返されているために慢性的に資金不足気味となっているので、資金を調達するために金利は高めに推移していることが多いです。こうした高金利は経済の低成長が続く先進国に住む貯蓄のある人には魅力。高い利回りを期待して経済成長する国の通貨が買われる場合が多くなります。

ただし、経済成長する国は様々な面で不安定です。例えば工場など生産現場を動かすための石油や電気などの供給設備が不十分だと、燃料不足や停電で生産がストップしてしまうことがあるでしょう。また生産した製品を買ってくれる相手国の経済状態が悪くなれば、直ちにその影響を受けてしまいます。従ってハイリスク・ハイリターンな通貨とされることがあるでしょう。

まとめ

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経済成長する国は投資による急速な発展を遂げた後、安定的な成長軌道に移るのが普通です。その要因の一つが労働に対する対価となる賃金の上昇など労働条件の変化です。その変化をうまく使って、外からの投資主導の経済成長から国内の消費主導の経済成長へと経済構造を変えていくことが、経済成長を次の段階に移せるかどうかのポイントとなります。

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