消費とは?トレード前に知っておきたい基礎知識

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この記事の所要時間: 329

私たちは普段、生活に必要な様々なモノを買い、サービスを利用してお金を払います。お店に行けば様々なモノやサービスが売っていて、お金さえあれば欲しいと思えばすぐ手に入ったり利用したりできるのは、経済社会の恩恵と言えます。こうした経済社会の多くを占めるのが消費という普段の私たちの行動なのです。

消費とは

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出典:pixabay

消費は暮らしや仕事に必要な、または個人として欲しいものやサービスにお金を使うこと。経済活動の大部分を占めるのは、まさにこの消費という行動で、消費の内容は人の暮らしの豊かさを示すバロメーター、消費の量は経済の大きさを測る尺度と言えます。

消費はお金の支出を伴う行為なので、そのお金が手元に入ってくるための労働という行為、そして賃金や給与を受け取るということがなければいけません。そうした面で消費の量の拡大とともに内容がより高級なモノやサービスにシフトすることは経済成長にとってとても重要なことと言えるでしょう。

消費の区分

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出典:pixabay

消費の区分には個人消費と政府消費があります。

個人消費

個人消費とは、個人又は家計がモノやサービスの購入に支出したお金の合計をいいます。個人消費のうち、最も大きいとされているのが住まいへの支出で、マイホーム取得に伴うローンの返済、賃貸アパートやマンションのオーナーに支払う家賃や地代などです。それ以外では耐久消費財と呼ばれる自動車、電化製品なども大きい支出と言えます。個人消費は国内の経済規模を示すGDPの半分以上の比率を占め、景気に大きな影響を及ぼします。

政府消費

政府消費は政府最終消費支出とも言われ、その表記が示すように政府が使ったお金の合計を指します。

消費に影響する要因

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出典:pixabay

消費は労働などの対価で得たお金を、現時点で使う行動と考えることができます。この消費に対して、将来時点の支出に備えて使わずに残しておこうとする行動が貯蓄と言われる行動です。つまり対価は消費か貯蓄のいずれかに区分されることになります。こうした区分に影響を与える要因に次のことがあります。

  • 将来への見通し
  • 政府の政策
  • 金利の状況
  • 物価の状況

将来への見通しとは、ライフステージで見た老後や子供の教育資金、住宅にかける資金、年金の受給額の見込みなど様々な内容を含み、消費に影響する要因として一生涯関係するでしょう。それ以外では政府が経済対策で行う特定のモノの購入やサービス利用への補助金支給は消費を喚起するでしょうし、金利が高ければ金融機関に預金する人が増えるでしょう。物価が高いと財布の紐は固くなり、消費は冷え込むのではないでしょうか。

消費と関係する経済指標

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FXのトレードの際に値動きに大きな影響を与えるのが消費と関係する経済指標です。特にアメリカの個人消費の統計値の公表の前後にはアメリカドルを中心に大きな値動きが出ることが多いです。日本で公表される消費と関係する経済指標には次のものがあります。

  • 消費支出
  • 小売業販売額
  • 新車販売台数
  • 旅行取扱高
  • 全国百貨店売上高

消費が増えると為替はどうなる?

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出典:pixabay

消費は国民の暮らしの豊かさを示すバロメーターと言え、消費の量は経済の大きさを測る尺度として為替相場における通貨取引に影響を及ぼします。消費の拡大は経済成長を拡大するという期待から、通貨は買われやすくなります。反面、消費の横這いや縮小は経済成長の鈍化や停滞と理解され、通貨は売られやすくなります。

まとめ

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出典:pixabay

消費は経済活動の大部分を占め、その動向は国民生活の豊かさを表していると言えます。消費の拡大を図ることが経済政策の大きな目標の一つですが、消費は単にお金だけの話ではなく、ライフスタイルや将来への見通しなど様々な思惑も関係することから、政策目標の実現としてはハードルの高いものになります。経済が成熟するに従って、経済成長のエンジンは投資から消費へと移ることが知られています。

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