投資とは?知っておきたい基礎知識まとめ

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将来の不安に備え、貯蓄する人は以前よりさらに増えていますが、金融機関の預金金利は殆どゼロに近く、お金を増やそうと投資に関心を持つ人が多くなっています。この投資、いろいろなタイプの金融商品がありますが、そもそも投資とはどういうことで、金融商品を選ぶ際に重視するポイントはあるのでしょうか。

投資とは

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投資とは将来的な価値の増加を狙って資本を投じること。この場合の資本とは労働以外の生産要素を指すことが多く、殆どの場合はお金となります。投資の対象となるのはモノやお金の他、子供への教育も広い意味で投資に含まれるでしょう。投資の特徴は時間の概念が入ること。投資は収入から消費で支出される分を差し引いたお金で行われます。

投資活動はこれまで金融機関への預金を通じて間接的に行われることが殆どでしたが、昨今の低金利で預金をしてもお金が殖えるだけの利息は付かなくなり、個人で直接的に株式や国債を買ったり、外貨預金やFX取引でお金を殖やすことに関心を持つ人が増えています。ただし、こうした場合には投じたお金が殖える場合がある反面、減る場合もありますので注意が必要です。

投資の対象

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投資の対象には証券、商品、不動産の他、外国為替などがあります。

証券

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企業が資金調達のために発行する株式や社債、政府や関連機関が発行する国債や公債が該当します。株式を取得すると企業のオーナーとして持分に応じて株主の権限を行使できます。これに対して社債は企業のオーナーではなく、外部の債権者として、社債の償還日に貸したお金と貸し出した期間に応じた利息を受け取ることができます。

商品

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石油や天然ガスなど経済活動に不可欠なエネルギーは常に需要がある商品として投資の対象になります。エネルギー以外では農産物も投資の対象として取引され、特に小麦、トウモロコシや大豆などの穀物は加工食品の材料としても高い需要があるので投資対象の魅力があります。それ以外にお金持ちに人気の宝飾品、特にゴールドやプラチナなどの貴金属は価値が安定しているので投資対象として人気があります。

不動産

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不動産は経済活動を行う際に必ず必要になることや、暮らしの衣食住の住の部分にあたることから、一等地と呼ばれる人通りの多い場所、人気のある場所では高い値段が付きやすいので投資の対象となります。土地は自然に増えたり広がったりすることはないので、価格が下がりにくいのも投資対象として人気のポイント。これに対して建物は時間とともに古くなることで価値が変化するのが特徴です。

外国為替

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国ごとに異なる通貨を使う一方、国ごとに経済状況は常に変化するため、値段の上がった通貨を売って、値段の下がった通貨を買うということで利益を得る目的で行われるのが外国為替への投資です。これ以外に金利の低い国でお金を調達し、金利の高い国で運用してその差益で儲けるというのも外国為替への投資として知られています。

投資に影響する要因

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投資に影響する要因はさまざまですが、一般的な要因として次のことが挙げられます。

金利

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金利はお金を調達する面では低いほうが良く、低金利は投資に必要なお金を借りやすくなります。また、返済で出ていくお金も少なくて済むので企業収益や家計負担の軽減にはプラスです。お金を運用する面では高いほうが良いので、運用利回りが高い金融商品は人気があります。

労働力の質と量

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労働力の質と量は、海外に直接投資して現地で生産するために重視される要素です。労働力の質が悪いと生産される製品の品質も悪くなります。

賃金

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賃金も海外に直接投資して現地で生産するために重視される要素です。現地で生産する製品が廉価販売される商品であるのに高い賃金を払っていては投資の元が取れません。

市場規模

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市場規模とは、一定以上の値段がするモノやサービスを買ってくれるお客さんの数の多さを意味することが多く、市場規模が大きいほど売り上げ拡大の余地があります。よってある程度の市場規模がある国に投資が集まります。

その他、規制緩和・税制上優遇等

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国によって、外からの資本流入に規制や税金をかける場合があります。その目的の多くは国内産業の保護です。こうした規制や課税があれば投資しても利益を上げるのは難しいでしょう。逆にこうした規制が緩和、撤廃されたり、税制上優遇等を行うことで外国からの投資を利用して経済発展を遂げている国もあります。

投資と関係する経済指標

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投資と関係する経済指標には日本では次のものがあります。

  • 新設住宅着工戸数
  • マンション契約率
  • マンション発売戸数
  • 建設工事受注
  • 公共工事請負金額
  • 機械受注
  • 鉱工業生産指数

民間では住宅建設、政府では公共事業に伴う工事請負金額が投資金額としては大きいです。それ以外に生産活動に必要な設備の受注金額や稼働状況を示す指数も投資を通じた経済活動状況を示す経済指標として注目されています。

投資が増えると為替はどうなる?

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投資が増えると仕事が増え、それに伴い収入が増えて消費活動が上向き、さらに生産するための投資が拡大するという好循環をもたらす場合が多くなります。こうした経済の好循環への期待から通貨への需要が高くなることを予想して、通貨は買われることが多くなります。反面、投資の減少は売れ残りなどの在庫が増えていることへの失望から通貨は売られる方向へと向かうことが多くなるでしょう。

まとめ

 

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投資は消費とともに経済発展を支えるエンジンです。こうした投資を増やすために必要な環境作りをすることが政府の重要な役割となっています。企業サイドで行う投資と、個人が利殖目的で行う投資については一見すると無関係のようですが、個人が株価の上昇や下落で利益や損失を被ることは、企業の収益の良否が関係することが多く、密接なつながりがあると言えます。

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