スイングトレードとは?特徴と注意点まとめ

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この記事の所要時間: 545

スイングトレードは長い時間足を使って、ポジションを日を跨いで保有するトレードスタイル。相場の状況によりますが、スキャルピングやデイトレードよりも勝ちやすいと言われています。しかし、スキャルピングやデイトレードほど人気はないのか、市販されている情報商材にはスイングトレードを前提にした商品は少ないようです。

スイングトレードとは

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出典:pixabay

スイングトレードは、ポジション保有を日を跨いで行うトレードスタイルで、1回のトレードで大きな利益を狙う場合に適しています。しかし、ポジションを長く保有する間に相場の急変の影響を受けるリスクが大きく、強制ロスカットを受けないために、トレードの際のロットの大きさを考えると同時に、ある程度の含み損を許容できるだけの証拠金が必要となります。

使う時間足はポジション保有を日を跨いで行うことから、日足や4時間足がよく使われます。こうした長い時間足を使うと、チャートが値動きの細かなノイズを拾って騙されることはあまりなく、トレンドの方向性も見やすくなるので、トレンドフォローメインのトレードに適しています。

スイングトレードのメリット

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出典:pixabay

スイングトレードのメリットに次のことがあります。

  • チャートに張り付く必要がなく兼業トレーダーに向いている
  • トレンドに乗ることで大きな利益が得られるチャンスがある
  • テクニカル分析が効きやすい

スイングトレードは大きな時間の単位の相場の変動に対するトレードとなりますので、スキャルピングやデイトレードと比べてチャートチェックを頻繁に行う必要はありません。行うとしても、数時間や1日といった単位になるので、お仕事でチャートに貼り付けないサラリーマンの方に向いています。

トレンドがあれば、その方向に1回トレードすることで大きな利益を得られるチャンスがあり、日足や4時間足などの長い足を使うので、経済指標発表前後の短期的な相場の値動きに惑わされることもなく、チャートも整然としているのでテクニカル分析が効きやすく、トレンドの有無がわかりやすいのもメリットです。

スイングトレードのデメリット

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スイングトレードのデメリットに次のことがあります。

  • ポジション保有時間が長いために一時的に大きな含み損を抱える場合がある
  • ポジション保有の間、損益のことが気になる

スイングトレードのデメリットとしてポジション保有時間が長いことがあります。チャートのことが気になって本業が手に付かなくなるのは困りますので、あまり大きなロットで取引しないことや、指し値注文および逆指し値注文を設定したら、結果は相場に任せるくらいの気持ちでいるしかありません。なお、指し値注文および逆指し値注文の設定は損小利大となるようにしましょう。

ポジション保有時間が長いので、次のことが予めわかっている、またはニュースなどで予想される場合はポジションを持たないようにすることも重要です。

  • 重要な経済指標の公表、要人発言
  • フラッシュクラッシュ、ブラックスワン

重要な経済指標の公表、要人発言

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経済指標で特に重要なもの、具体的にはアメリカの雇用統計やGDP、政策金利の発表や中央銀行総裁の発言などは、大きなトレンドが生じるきっかけとなったり、それまでのトレンドが大きく反転するきっかけとなる場合があります。

フラッシュクラッシュ、ブラックスワン

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フラッシュクラッシュは予測不能な数分でおきる大きな暴落です。ヘッジファンドの仕掛けや誤発注など様々な要因でおきることがあります。多くの場合、ファンダメンタルが伴っていない価格変動として、時間の経過とともに元のトレンドに戻ることもあります。

ブラックスワンはフラッシュクラッシュを含めた想定外のこと。例えば戦争や革命といった政情の急変、壊滅的な自然災害の発生、通貨危機や財政破綻など様々です。予想は難しいものの、遭遇した場合は損失を最小にとどめるため、いち早くポジションを解消し、相場から退出することを考えます。リターンに魅了されずにリスクに敏感なことが相場で生き残る上で重要です。

スイングトレードは勝てる?

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スイングトレードはエントリー回数が少ないので、スプレッドの負担は小さく、通貨ペアを自在に選べる利点があります。スイングトレードで勝つ条件、それはトレンドに乗ること。そのために次のことが重要です。

  • トレンドが来るまで辛抱強く待てること
  • 損切りルールを徹底できること
  • 利確ルールを徹底できること
  • ある程度の含み損を許容できるロットでトレードを行うこと
  • エントリー後に時間足を変えないこと

スイングトレードはエントリーポイントを慎重に見極めることが重要です。長い時間続くトレンドが生じるのは、それ相応のファンダメンタルの材料が必要なので、ファンダメンタルの好材料が折り重なる、悪材料が折り重なるといったことも必要になるでしょう。そういう意味で、スキャルピングやデイトレードよりも深くファンダメンタルを分析する知識や経験が必要です。

メンタルとお金、ルールが重要

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スイングトレードはポジションを長く保有するために大きな含み損を許容できるメンタルとお金が必要です。メンタルとお金の負担を軽減するために、大きな通貨ロットでトレードするのは良くありません。メンタルで耐えられなくなって損切りして大きな損失を出したりすると、そこで終わってしまいます。含み損が大きくなってきて短い時間足に変えてチャートを見続けるのも、そうした行動を助長するでしょう。

そこで重要なのが損切りルールで、例えトレンドに乗れそうな傾向が出ていても、含み損が一定レベルになれば、損切りをしてトレードを打ち切り、気分を変えましょう。また、含み益が出ていても、自身で決めた利確ルールに従うようにしましょう。利確、損切りの幅は「損小利大」の前提で設定し、それをしっかりと守っていれば、最終的にお金は残ることになるでしょう。

まとめ

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スイングトレードは、月足や週足といった大きな足が示す値動きの方向に沿って、日足や4時間足でトレンドフォローしていくのが基本。ポジション保有時間が長いために途中に大きな含み損を抱えるまでに損切りをきちんとすること、多少の値動きに動揺しないメンタルの強さが必要なトレードスタイルです。通貨ペアを選ぶ際には、これまでの各国のファンダメンタルを分析し、その週に平均的に最も買われるであろう通貨と売られるであろう通貨を選ぶようにすると、トレンドに乗れるチャンスは増えるのではないでしょうか。

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