取引コストが安いことや、24時間いつでも取引できることで人気のFX。日本国内にはすでに多くのFX会社があり、サービスでしのぎを削る状況ですが、外国為替なので海外にも沢山のFXブローカーがあります。情報が少なく口座を作るのが不安なイメージを持つ海外のFXブローカーの実情はどうなのでしょうか。
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FXの海外業者とは

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FXの海外業者とは、日本国外に本社があるFX会社やブローカーのこと。提供するサービスは日本国外だから大きく違うというわけではなく、多少の違いはありますが、日本のFX会社と同じように、インターバンクで取引される為替相場に基づき、利用者がトレードできる環境を提供しています。
FXの海外業者と国内業者の違う点

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多少の違いというのは、例えば次のような点が違いと言えます。
- 日本国内では地方財務局長の許可なく営業できないが、FXの海外業者は現地政府の許可が必要な国、必要でない国など様々
- 日本国内ではレバレッジの規制があり、証拠金に対する倍率が海外より低い場合が多い
- 海外ではレバレッジの規制が緩い、または規制そのものがない場合もある
- 日本国内では店頭(DD)取引主体、海外はノンディーラーデスク(NDD)取引がほとんど
- 取引ツールについて日本国内はFX会社独自開発が多いが、海外はMT4などオープンなツールが主体
- 国内業者でスプレッドがFX取引の実質コストだが、海外業者は手数料がFX会社の収益源
- 海外業者に追い証なし、口座のマイナスは業者負担が多い
- 電子取引所取引(ECN取引)主体の海外業者は株取引に近いスタイルで、スリップページがほとんどない
- 海外業者は国内業者に比べ、証拠金の最低入金額、最低取引ロットが小さい業者が多い
DD取引とNDD取引とは

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店頭(DD)取引は、簡単に言えばインターバンク市場とサービス利用者(顧客)との間にFX会社のトレーダーが介在する取引ということ。これに対してノンディーラーデスク(NDD)取引はインターバンク市場とサービス利用者(顧客)との間に介在するFX会社のトレーダーは存在しない取引ということです。
店頭(DD)取引では極端に言えば「顧客の損=FX会社の儲け」、インターバンク市場とサービス利用者(顧客)との仲介をするFX会社は不正をしようとすればいつでも出来ます。これに対してノンディーラーデスク(NDD)取引ではこのような不正の余地はなく、FX会社が儲けるためには顧客がトレードを沢山してもらい、手数料を沢山払ってくれるようにする必要があり、どちらかと言えば株取引に近いと言えるでしょう。
FXの海外業者のメリット

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FXの海外業者のメリットに次のことがあります。
- 国内業者と比べてレバレッジが大きく設定できることが多い
- 取引がNDD方式なのでFX会社が不正しにくい
- 電子取引所取引(ECN取引)主体で約定力が高く、スリップページ発生がほぼゼロ
- 顧客の追い証負担なしがほとんど
- 証拠金の最低入金額、最低取引ロットが小さい業者が多い
レバレッジが大きく設定できると少ない証拠金でも大きなロットで取引できます。ハイリスクにもなりますが、追い証負担なしの業者であれば、国内業者の場合のように借金扱いされるケースは少ないでしょう。
FXの海外業者のデメリット

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FXの海外業者のデメリットに次のことがあります。
- 手数料が高く、スプレッドが広い場合がある
- 日本からいろいろな意味で会社の情報が入手しにくい
- 国によってサービスが違ったり、バラバラということもある
国内業者だと政府の規制があり、会社が倒産するというようなことはまずないと安心できますが、外国の政府が日本の政府のようにしっかりFX会社を監視しているかという点で不安を感じる部分は多いと思います。また、海外のFX会社は玉石混淆でサービスの質のバラツキが大きいと思われ、会社ごとにサービスや信頼度を詳しく調べるとなると大変な部分があり、国内業者にないメリットが多い反面、不安な部分も多いと言えるかもしれません。
海外業者に日本語OK?

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思い切ってFXの海外業者に口座を開設することを決断したとしても、「ホームページにアクセスすると英語で手続き出来ないのでは」と心配される方は少なくないと思います。FXの海外業者の中には日本人の顧客獲得に力を入れている会社もあります。例えばXMという名前の海外業者(https://www.xmtrading.com/jp/)はそうした会社の一つです。他にも探せば日本語で手続きできる会社は見つけることができるでしょう。
まとめ

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FXの海外業者は国内業者に比べて情報が少なく、口座を開設するという気になれない方が多いかもしれません。しかし、スプレッドの規制が緩く、大きく儲けたい方には魅力ですし、取引方式がNDD主体なので透明性が高いと感じる部分も多いです。国内業者に比べてサービスの質に差が大きい場合が多く、優良な海外業者を探すのはなかなか大変ですが、日本語OKの会社をメインに、お試しで口座を開設してみてもいいのではないでしょうか。

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