ロンドンフィキシングとは?知っておきたい知識まとめ

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この記事の所要時間: 242

為替相場のよく動く時間は夕方からと考えている方は少なくないと思います。トレードを続けているとほぼ24時間オープンしている為替市場でも相場が動く時間や市場は概ね決まっていることが分かってきます。外国為替市場のうちでロンドン市場は規模が大きく、為替相場がよく動くことがよく知られています。

ロンドンフィキシングとは

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出典:pixabay

ロンドンフィキシングのロンドンはロンドン市場、フィキシングは値決めのことを意味します。これは貴金属の金の値段を決めることに関連し、金はドル建てで取引するのが通常であるため、ドルの需給関係を通じて為替相場に影響を与えるという時間帯のことです。

ロンドンフィキシングは冬時間の場合は現地時間16時(日本時間1時、ニューヨーク時間11時)、夏時間の場合は現地時間15時(日本時間0時、ニューヨーク時間10時)にあたり、日本では日を跨ぐ時間にはなりますが、トレードチャンスと言える時間帯となることが多いです。

ロンドンフィキシングの傾向

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出典:pixabay

ロンドンフィキシングはロンドン時間の中では最後にやってくるトレードチャンスです。そもそもはロンドン時間は冬時間の場合で日本時間で17時から1時、夏時間で16時から0時位までなので、日本のサラリーマンの方は残業なしで夜更かしすればトレードができる環境にはなります。

ロンドンフィキシングの時間帯はニューヨーク時間の前場、つまり市場が開いて1時間くらいにあたるので取引が活発な時間とも被ります。よってアメリカドルの値動きが大きくなる時間帯となる場合が多くなります。

ロンドン市場は外国為替の取り扱いでニューヨークや東京より規模が大きいので、ロンドンフィキシングの時間帯以外にも、市場が開く前後から前場の時間帯にかけてイギリスポンドを中心に為替相場がよく動く市場と言えます。

ロンドンフィキシングの注意点

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ロンドンフィキシングの前後は急激に値が動くことがあります。それは重要な経済指標の発表の前後や要人発言の前後のように、大きな値幅がある方向性の定まらない動きなので、テクニカル分析が効かない場合もあり、値動きに付いていこうとすると手痛い目に遭う場合がありますので注意が必要です。

一方、ローソク足より細かく値動きを追跡できるティックチャートなどを使って、エントリーと決済を上手にできる方にはチャンスがあるかもしれません。しかし値動きが大きいのでFX会社によっては注文が滑って約定できなかったり、不利なレートで約定したり、スプレッドが極端に広がったりということがあります。

まとめ

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出典:pixabay

ロンドンフィキシングを含め、ロンドン市場の歴史は古く大英帝国の時代にまで遡ることが出来ます。世界中に植民地を持ち、日の沈まない帝国として世界を席巻した時代の名残か、ロンドンは現在でも外国為替を含めて世界の金融市場として随一の規模を誇ります。ロンドンで金の価格を決めるのも、アフリカの植民地で産出された金を、金の需要が常に高い中国やインドに売りさばく際にロンドンが中継地となっているからと言われています。

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