トレードをしていると、あるレートがある価格帯で反発したり、ある価格帯を過ぎると値動きに加速がつく状況に遭遇することがあります。「反発前に利益確定したり、動きに加速がつく状況を予想してエントリーできればいいのに…」と思ったことはないでしょうか。そうしたトレードの節目を把握する上で有用な情報の一つ、それがOANDAオープンオーダーです。
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OANDAオープンオーダーとは

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OANDAオープンオーダーは、世界的な知名度のあるFX会社、OANDAが提供するサービスの一つ。オープンオーダーのオープンとは開示、オーダーは注文のことで、OANDAのシステムが有する売買注文を同社のWebページに開示するサービスです。価格帯ごとに売買注文のボリュームを表示することで、相場の状況把握に役立ちます。
OANDAオープンオーダーの見方

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OANDAオープンオーダーは次のように描画されています。

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現時点のレートを挟んで、上半分が「売り注文」の分布、下半分が「買い注文」の分布です。
オープンオーダーの「指値」部分の見方

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オープンオーダーの「指値」部分の見方の基本は「現時点のレートの直近の注文構成比の高い価格帯を確認する」ことです。「現時点のレートの直近の注文構成比の高い価格帯」は「これまでのトレンドが反発するポイント」となりやすいためです。
上の図で見ると、現時点価格が値上がりする方向で動いているのであれば、A→B→Cの順で値下がり方向に反発するポイントがやってきます。逆に現時点価格が値下がりする方向で動いているのであれば、Dで値上がり方向に反発する可能性があります。
オープンオーダーの「逆指値」部分の見方

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オープンオーダーの「逆指値」部分の見方も「現時点のレートの直近の注文構成比の高い価格帯を確認する」ことです。この場合は、「現時点のレートの直近の注文構成比の高い価格帯」は「これまでのトレンドが一気に加速するポイント」となりやすいことからチェックを入れます。
上の図で見ると、まずAを現時点価格が下回れば、一気にBまで値下がり可能性があります。またBの価格で買い指値のボリュームが少ないのであれば、値下がりでBを抜けた場合に一気にCまで値下がり可能性があります。
「逆指値」はストップロス(損切り)を置いている価格なので、この価格を下回った場合にロスカットする注文が溜まっていると、価格は大きく動きます。
オープンオーダーの有効な使い方

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オープンオーダーの「逆指値」部分のボリュームゾーンは、現行のトレンドの勢いを加速するエネルギーが溜まっているゾーンで、ここを抜けると値動きはアクセルを踏んだ状況のように、大きく現行のトレンド方向に動くと予想できます。こうしたことからエントリーポイント候補の一つとなるでしょう。
オープンオーダーの「指値」部分のボリュームゾーンは、現行のトレンドの勢いを打ち消すエネルギーが溜まっているゾーンでここに到達した場合は、現行のトレンドの勢いが大きく削がれ、場合によっては逆方向に反発すると予想できます。こうしたことから決済ポイント候補の一つとなるでしょう。
まとめ

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OANDAオープンオーダーとは難しいテクニカル分析とは一線を画す、現行価格を起点に売買注文のタイミングを教えてくれる有効な情報となります。OANDAではオープンオーダーの他に、オープンポジションという現時点で未決済のポジションの価格帯ごとの分布も情報開示しているので、見方を学んだ上で合わせて活用されるといいでしょう。

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