金利と暮らしの深い関係!そもそも金利とは何?

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この記事の所要時間: 433

お金は取引を円滑にする潤滑油のようなもので、暮らしは勿論のこと事業をする場合にまずはなくてはならないものです。だたしお金が今手元になくても、お金を融通し合う金融という仕組みによって、当面のお金のやり繰りは可能です。こうしたお金の融通の際に発生するレンタル料金が金利です。

金利と暮らしの深い関係

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家計のやりくりで最も支出の高い比率を占める住居費。特にマイホーム取得のために住宅ローンを組んでいる場合、その負担は大きいのではないでしょうか。この住宅ローンの金利は固定費として毎月発生するので、金利如何でやりくりが大きく影響を受けると言えるでしょう。

また、月々のお給料以上に支出がかさんだとき、高額の商品だがどうしても欲しい場合に利用してしまうのがクレジット。分割払いする場合は金利負担が生じます。住宅ローンほどではないにしても、クレジットの利用を頻繁に行う場合は大きな負担となる場合があります。

金利と事業の深い関係

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事業を始める場合に、最初に必要なのはお金です。モノを販売する店舗を借りたり、商品を仕入れたり、店舗を運営する際の水道光熱費や通信費など様々なお金が必要となります。モノを製造する事業でも基本的に同じで、商品の代わりに製造に必要な材料、機械設備や工具、製造する場所の地代家賃の支払いにお金が必要になるでしょう。

事業に必要なお金を集める場合、出資を募って集める場合、自分のお金で全て賄う場合もありますが、多くの場合は金融機関からお金を借りることになります。その際に関係するのが借り入れる際の金利で、金利の支払いは売り上げから売り上げに要した材料費や給料など人件費、店舗や工場運営にかかった経費を差し引いた残りから毎月支払う固定費となります。

売り上げは景気によって変動が大きいものの、金利の支払いはそのようなことはお構いなし。借りる際に結んだ契約書に記載してある金額を毎月、期日までに支払う必要があります。金利が低ければ低いほど、金利の支払い負担は軽くなり、事業における資金繰りは楽になります。

金利の短期と長期の違い

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金利は1年を境に短期と長期に分けるのが一般的。元本を含めて返済期限が1年を超えない借り入れに適用される金利は短期金利、元本を含めて返済期限が1年を超え、複数年に及ぶ借り入れに適用される金利は長期金利といいます。

金利を短期と長期に分ける理由は様々ありますが、通常の場合は決算は1年ごとに行うので事業において、「お金の調達」「商品や材料の仕入れ」「販売や出荷」「代金の回収」という1サイクルが1年を基準に行われることで、1年を境に短期と長期に分けるのが適当なのかもしれません。

金利はどのように決まるのか

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金利はお金を貸し借りする当事者同士の合意で決まるのが建前です。具体的には金融機関同士の資金の融通「無担保コール翌日物金利」「LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)」「TIBOR(東京銀行間取引金利)」など短期金利はそうした性質が強いです。

金融機関同士の合意に影響を与えるのが中央銀行と呼ばれる金融政策を実施する機関の決定する政策金利や金融政策の方針です。金利は物価とも密接に関係し、物価は暮らしに直接影響する指標なので、政策的に金利を通じて適切な水準に維持する必要があります。

住宅ローン金利に影響する長期金利

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長期金利も短期金利の場合と基本的に同じですが、こちらは短期金利の予想を織り込んで変動するのが特徴。また長期金利の変動には新規に発行される10年物国債(長期国債)の入札価格、およびそれに伴い決定される国債利回りも影響すると言われています。

普段の生活で、財政赤字のニュースを聞いてもあまり関心を持つ人は多くないと思いますが、財政赤字が大きくなるほど国債の発行残高が増えるとともに、新規発行しても徐々に売れなく成って値を下げることになれば国債利回りが上昇することを経て、長期金利が上昇すると共に住宅ローン金利も上昇して暮らしに大きな影響が出てきます。

金利が資産運用に与える影響

貯蓄

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株式や債券で資産運用されている方にとっても金利はとても重要です。金利が下がればお金が借りやすいので資金繰りが楽になって倒産が減ったり、利払い負担が減って収益性が向上したり、新しい設備を更新するお金を調達しやすくなるので株式や債券の値段は上昇します。

逆に金利が上がると資産を株式や債券で持っておくより現金や預金で持っておくほうが有利。株式や債券を売却してお金に換える人が増えるので、株式や債券の値段は下落します。また、事業者は金が借りにくくなって資金繰りが苦しくなり、倒産が増えたり、利払い負担の増加で収益性が悪くなります。

まとめ

金融政策

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お金を使って取引をするのは、取引を円滑にするという意味でメリットが大きく、今後も変わることはないと思われます。金利はこうしたお金の価値を計る物差しの一つとして使われることが多いです。お金の価値はモノの価値に対して上がりすぎても下がりすぎても暮らしや事業活動に悪い影響を与えます。そうしたことから金利を適切な水準に保つことが政府の経済政策の重要なテーマになっています。

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