プライスアクショントレードで覚えたい5つのポイント解説

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この記事の所要時間: 611

プライスアクショントレードは、言葉どおり値動きに焦点をおいたトレード手法。聞いたことはあるが実際にどうやってするのかわからないと感じている方は多いのではないでしょうか。人によって様々な使い方があると思いますがローソク足の形や並びに注目する方法をご紹介します。

プライスアクショントレードについて

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出典:pixabay

プライスアクショントレードは、移動平均線とのクロスや、移動平均を基礎とする各種インジケータを使ったトレードとは一線を画すトレード手法。移動平均を基礎とするインジケータよりエントリーや決済の判断が早くできるメリットがあります。

移動平均を基礎とするインジケータは日足、4時間足など長い時間足チャートにおいてトレンドや相場の全体像や傾向の把握には有効ですが、平均は現在から過去における値動きが対象となっており、過去の傾向の延長で今後も値動きするという仮定が入ってしまい、実際の値動きとの乖離が生じる場合があります。

よって、移動平均を基礎とするインジケータで相場の全体像や傾向の把握を行う以外に、実際のエントリーや決済注文を出す作業を1分足や5分足で行う前に、上位の時間足のローソク足のパターンから今後のプライスアクションを予想してトレードの判断に役立てることが有効です。

覚えたい5つのポイント

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出典:pixabay

プライスアクショントレードで覚えたい5つのポイントは次の5つです。

  • 日足と1時間足のチャートを表示する
  • 上位足の包み足と孕み足をチェック
  • RSIとStdevでレンジ相場を避けて勢いに乗る
  • ダブルトップとダブルボトムは決済のシグナル

日足と1時間足のチャートを表示する

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出典:pixabay

トレードの成績を良くするための基本に、長い時間足の値動きの方向についていくことがあります。いわゆる「トレンドフォロー」ですが、長い時間足だと方向性ははっきりしますがリトレースメント(戻り)も大きくなり、方向性は合っていてもポジションを抱えている時間が長いので含み損が生じてメンタルの負担が大きくなります。

そこで長い時間足に加えて、少し短い足も合わせて表示し、それぞれの方向性が一致していることを確認して、短い足の方でエントリーと決済の作業を行います。その際長い時間足として日足、少し短めの足として1時間足のチャートをそれぞれ表示することがお勧めです。

理由は日足と1時間足のチャートはトレードスタイルによらず、世界の多くのトレーダーが参考にしてトレードしているためです。相場の流れについていくという面でも理にかなっています。

上位足の包み足と孕み足をチェック

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ローソク足の陽線と陰線の並びに注目します。包み足と孕み足、いずれも典型的な2本のローソク足の並びのパターンです。相場が反転する前に現れやすく、複数並んでダブルトップ、ダブルボトムを形成すれば反転する可能性はかなり高いです。まずは2本のローソク足でチェックするようにします。

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包み足はアウトサイドバーとも呼ばれ、前のローソク足より後のローソク足の実体部分が長く、前のローソク足の高値と安値を完全に包む(超えている)かどうかが識別するポイントです。前のローソク足の高値と安値を後のローソク足が上抜けで更新、下抜けで更新するタイミングはエントリーチャンスとなることが多いです。特に底値圏の上抜けと天井圏の下抜けは要チェックです。

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孕み足はインサイドバーとも呼ばれ、前のローソク足より後のローソク足の実体部分が短く、前のローソク足の高値と安値が後のローソク足の高値と安値を完全に包む(超えている)かどうかが識別するポイントです。孕み足は相場が反転する予兆ですが、包み足と違って反転が確定していません。持ち合いになる可能性を秘めており、これだけではエントリーの材料とはなりません。

具体的な使い方として、日足など長いタイムスケールのローソク足の並びを見て、昨日のローソク足に対して今日のローソク足が包み足となっている場合にはトレード、孕み足になっている場合はトレードを休むといったことでムダにエントリーして資金を減らすことが避けられます。

移動平均線は5日を基本に

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デイトレーダーは1日の間にポジションを解消するので日足を中心に考えるといいですが、1週5日は週の始まりから土日前にポジションを解消するトレーダーの動向を反映している時間スケールとして注目できます。

日足をよく見ると、1週5日のうちで大きく値動きがある日とそうでない日があるのがわかります。「週の前半の日足の動きがおとなしかったら後半はよく動いた」「週の前半の日足の動きが激しかったが後半はおとなしかった」ということはよくあり、1週5日続けて上昇が続く、下落が続くといったことはケースとしては少ないです。

RSIとStdevでレンジ相場を避けて勢いに乗る

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包み足で前のローソク足の実体部分の上端を後のローソク足が上抜け、または前のローソク足の実体部分の下端を後のローソク足が下抜けするタイミングはエントリーの一つの判断材料です。エントリーをした後に気になるのがいつまでポジションを持ち続けるかですが、その際に使えるのがStdevというインジケータ。Stdevは標準偏差を基礎にしたインジケータでStdevが拡大する間はキープ、Stdevが縮小するタイミングで決済という使い方が出来ます。

なお、Stdevだけでは上昇なのか下落なのかがわかりませんので、RSIを合わせて表示すると有効です。RSIが60%超えなら上昇、40%以下なら下落という判断もできます。40%~60%はレンジと考えて様子を見ます。また日足と1時間足のチャートにそれぞれRSIを表示し、そのいずれもRSIの伸びる方向が同じであることをエントリー前に確認することを忘れないようにします。

ダブルトップとダブルボトムは決済のシグナル

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ダブルトップは相場の天井圏、ダブルボトムは相場の底値圏に現れるローソク足の並びパターン。このパターンはトレンドの向きが変わるシグナルとして知られていて、市場でお金を動かしてる大口のトレーダーは勿論ですが意識しています。よって、このパターンが現れたら決済する作業を行う目安とするといいでしょう。

ダブルトップとダブルボトムが無限に続く相場はいわゆるレンジ相場。エントリーしても薄利でまとまった利益を上げるのは難しく、方向性が定まらない持ち合い相場なので危険もありますので初心者は手を出さないほうがいいでしょう。

まとめ

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チャートを表示すると目にすることが多いローソク足。初心者の方はあまり注目されないようですが、中上級者になるほど、その1本1本の形状や並びに注目されてトレードされているようです。中にはローソク足だけでトレードされる方も。そうなってくると純粋のプライスアクショントレードになりますが、そこまで行き着くためにはそれ相応の経験が必要なので、初心者のうちはインジケータ併用でトレードされる方がいいでしょう。

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