不動産投資とは?長所と短所、関連する知識をご紹介します

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不動産投資は洋の東西を問わず古くから行われている投資です。本記事では不動産投資についてご紹介し、併せてメリットとデメリット、関連する知識について解説します。投資に興味がある、不動産投資について知りたい方はチェックしてみて下さい。

不動産投資とは

Michael GaidaによるPixabayからの画像

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不動産投資とは土地や建物などの実物を転売したり、保有して賃貸することで利益を得る投資方法です。それ以外に不動産の権利を証券化することにより株式や債券などのように証券市場を通じて売買し、売買差益や保有による配当を目的とするものもあります。

不動産は生活の三つの要素である衣食住の住に関係することや、生活以外にも製造のための工場や販売のための店舗など事業活動において必要不可欠なものであることから、常に安定した需要があり、不動産投資は初期投資に多額の資金が必要ですが、不動産を手に入れることが出来れば長期にわたって安定した収益が見込めるために国内でも海外でも投資対象として人気があります。

不動産投資で儲ける仕組みで知っておきたい点は二つあり、一つは購入時と売却時の不動産価格の変動による差益を狙う目的で投資するもの、もう一つは取得した不動産を賃貸することで家賃収入などを長期継続的に得る目的で投資するものがあるということです。

不動産投資の長所

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不動産投資の長所に次のことがあります。

  • 投資する不動産によって安定した収益が長期にわたって得られる
  • 所得税や相続税の節税対策になる
  • インフレ対策になる
  • 実物として資産が残る

不動産は生活にも事業にも欠かすことが出来ない資産です。よっていつの時代も安定した需要が見込め、利便性の高い不動産になると高収益が見込めます。また不動産の取得や管理にかかる経費は費用として課税当局からも認められるのでその分が節税対策となります。

さらにインフレで物価が上昇し、お金の価値が目減りしてもその分を不動産価格の上昇でカバーすることができる他、自然災害などで滅失しない限り、現物として資産が残りますので投資が無価値となることはありません。

不動産投資の短所

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不動産投資の短所に次のことがあります。

  • 投資する物件選びが難しい
  • 安定した運営には専門知識や経験を要する
  • 初期投資にお金がかかる
  • 空室でも固定資産税などの税金の他、維持管理にお金がかかる
  • 相続時など換金して分割することが難しい

不動産投資で望ましいのは購入時の何倍にも値段が跳ね上がると期待できる物件、好立地で常にテナントが殺到する物件と言えますが、そうした物件を見つけるのはほぼ不可能です。また運良く優良物件が見つかったとしても安定した運営には専門知識や経験を要するのが普通です。

さらに不動産投資が他の投資と違うのは格段にお金がかかるということです。初期投資は勿論、維持管理にもお金がかかり、維持管理にお金を使わず放置していれば建物が老朽化し、不人気の物件となって空室率が上がってしまい収益が悪化します。

相続時に遺産分割しにくいのも不動産のデメリットと言えます。預金や株式などの証券と比べると売却が難しいので現金化しにくいために家族や親族間で争議の原因になる場合があります。

不動産投資の平均的な利回り

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不動産投資の平均的な利回りは投資したワンルームマンションやアパートで賃料を得る場合、景気動向や物件の良否による変動がありますが、4.5~6%程度は期待できます。またこうした現物投資以外に不動産を担保にした証券を使った投資信託(J-REIT)を選択することも可能で、投資信託(J-REIT)の場合は投資法人による違いはあるものの、2.9~7.4%程度の利回りは期待できます。

不動産の利回りの種類

Michal JarmolukによるPixabayからの画像

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部屋貸しで賃料を得る場合、見かけの利回りである「表面利回り」と、管理などの支出を含めた実質の利回りである「実質利回り」があります。

表面利回りは物件価格を分母、年間収益を分子にして計算します。収益の良し悪しを物件ごとに比較する場合に使います。

  • 表面利回り(%)=年間収益÷物件価格×100

実質利回りは表面利回りにコスト要素を加味した現実的な利回りです。コスト要素としては不動産の維持管理費や保険料、取得に要した手数料や納めた税金が含まれます。

  • 実質利回り(%)=(年間収益-年間のランニングコスト)÷(物件価格-取得に要した費用)×100

物件選びで実質利回りで比較する場合、年間収益の見積もりで空室率は見込んでいるのか、見込まれているのであればどの位を想定しているのかを把握しておく必要があります。空室率が高い物件だと、年間のランニングコストにリフォームや広告宣伝費などの費用が新たに必要になる場合があるからです。

関連する知識

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不動産投資に関連する知識として、投資する物件選びのポイント、金利と運用利回りの関係、税金などについて解説します。

物件選びのポイント

Free-PhotosによるPixabayからの画像

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物件選びのポイントとしては不動産の立地、価格、そして建物の築年数や構造が挙げられます。不動産の立地はテナントを集める重要な要素であり、鉄道駅の近くや大きな道路に面している物件、近くに店舗や病院、保育園や小学校などの施設が整備されている物件は人気が高いです。

こうした物件は空室率が低くなると考えられるので、次は如何に格安で手に入れられるかがポイントです。そこで価格に注目ということになります。空室率が低く格安な物件は自ずと収益率が高くなります。

最後の建物の築年数や構造は収益を継続して上げ続ける上で重要な要素です。築年数が経った古い構造の物件は年間の維持費が高くなりますし、大きな地震や風水害で倒壊する危険もあるので、物件取得の際には建築士などの専門家に相談してみるほうがいいでしょう。

金利と運用利回りの関係

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不動産投資は初期投資に沢山のお金が必要で、全て自己資金というわけにはいかず、資金の多くを借り入れに依存するのが普通です。借り入れの際の支払い利息を家賃等から返済していくことを考えると、金利が上がればその分の支払い利息が増えるので運用利回りが著しく低下します。

不動産投資と税金

Steve BuissinneによるPixabayからの画像

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不動産投資と税金は密接に関係しており、不動産の取得時、保有時そして売却時に税金がかかります。具体的には次のような税金が発生します。

  • 取得時:不動産取得税、登録免許税、購入代金に対する消費税(建物部分)
  • 保有時:固定資産税、都市計画税
  • 売却時:売却益に対する所得税、住民税

不動産を店舗やオフィスなど非居住の用途で賃貸する場合、家賃収入に所得税と住民税、消費税がかかります。

また、不動産を売却する場合、取得から5年以内か5年を超えるかで譲渡所得にかかる所得税の税率が大きく変わりますので注意が必要です。取得から5年以内の短期譲渡の場合は5年を超える場合と比較して税率がかなり高くなります。

不動産投資のまとめ

StockSnapによるPixabayからの画像

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不動産投資は人のあらゆる活動に必要な不動産に投資するものですので、いつの時代も需要がなくなるということはありません。ただし、投資する物件次第で収益性が大きく変わり、景気変動による価格の上下が大きいことや、投資に多額の資金が必要になるので気軽に行えるものではありません。

他方、先祖から引き継いだものの手つかずとなっていて固定資産税を払い続けている遊休地がある場合や相続税を節税する場合に投資で不動産を有効活用すれば将来の年金の目減りした分を家賃収入で十分カバーする可能性があります。また、上手な運営に専門知識や経験が必要なことも不動産投資の特徴と言えます。

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