【初心者向け】mmd用3dモデルはどう作る?【第8回】

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この記事の所要時間: 410

顔のパーツでもよく動かす上で重要な口のモデリングのポイントについてご紹介し、続いて前髪のうち、房として顔に重なる部分についてのモデリング方法について作業画面に従って解説します。

口のモデリングのポイント

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出典:pixabay-krystofos

口のモデリングのポイントに次の2つがあります。

  • ①:口を開いた状態をまず作る
  • ②:口角は上げておく方がよい

口を開いた状態をまず作る方が後の作業はやりやすいと思います。口を閉じた状態から口を開いた状態へと変化させることが今後必要になってきますが、口を開いた状態から口を閉じた状態にすることは、顔部分を構成する口周辺の点移動だけで比較的容易に行うことができるからです。

また、口を開いた状態なので口腔部分(前歯や舌など口の内部パーツ)が作成できます。口を閉じた状態だと口腔部分のモデリングができません。

口角は上げておく方がよいというは、口角は上げた口を開けた状態から口を閉じた状態に遷移した時に「ニコっ」としたように見えると思いますので、最初のモデリングの時から口角の位置は変更しないことを前提に口角は上げておくこととしています。

口のモデリングと着色の手順

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出典:pixabay-Oliana Gruzdeva

口のモデリングと着色の手順は黒目のモデリングと着色の手順と同様に行うといいでしょう。

黒目の場合は中心点の位置を押し出して凸になるようにしましたが、口の場合は上唇と下唇に該当する部分の境界線を口腔側に押し込んで凹になるように形状を整えるようにします。

①:下絵を参考に口部分の外郭線を作成します

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screencopy by 著者
(C) 1999-2021 tetraface Inc.

②:面を貼ります

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(C) 1999-2021 tetraface Inc.

③:上唇と下唇に該当する部分の境界線をへこませるために「ナイフ(①)」→「連続切断(②)」で切れ目(③)を入れる

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(C) 1999-2021 tetraface Inc.

④:面の材質を市松模様に置き換える

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⑤:「選択」メニューの「接続面で選択」の後、「UV操作」メニューの「焼き込み」を実行、「UV操作」→「ファイル出力」

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(C) 1999-2021 tetraface Inc.

⑥:ファイル出力された画像ファイルをもとにペイントソフトでテクスチャ作成し、市松模様のテクスチャから置き換えることで作業を完了

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(C) 1999-2021 tetraface Inc.

前髪の房部分モデリングのポイント

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出典:pixabay-Engin 

前髪の房部分モデリングのポイントに次のことがあります

  • 房部分は1つずつ、形状を変化させて多く作った方がより髪らしくなる
  • 房ごとに立体感を持たせるモデリングや着色をするほうがより髪らしくなる
  • 房以外の前髪部分との接合を考えて、位置決めをしておく

前髪の房部分モデリングと着色の手順

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出典:pixabay-melancholiaphoto

前髪の房部分モデリングは基本的に口のモデリングと着色の手順に準じます。

ただし口のモデリングの場合は新たに設けた境界線のポイントを押し込んで凹になるように形状を整えましたが、前髪の房部分は新たに設けた境界線のポイントを前面に押し出して凸にするように形状を整えた方がいいでしょう。

①:作成したい前髪の房のアウトラインとなる点を押さえて連続辺を作成

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(C) 1999-2021 tetraface Inc.

②:面張の実施

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③:前髪となる面に縦方向に切れ目作成(「ナイフ」コマンド→「連続切断」)

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(C) 1999-2021 tetraface Inc.

④:前髪内側面を「選択」コマンド↑「ベルト選択」→「UV自動展開」→「画像ファイル出力」→画像着色→テクスチャ置換で仕上げる

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screencopy by 著者
(C) 1999-2021 tetraface Inc.

他の前髪の房部分も上記の手順により1つずつ作成していくといいでしょう。

第8回のまとめ

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今回の内容についてポイントを確認しておきます。

  • 口のモデリングは口を開いた状態をまず作り、口角はあげておく
  • 前髪の房部分モデリングの房部分は1つずつ、形状を変化させるとよい
  • 口のモデリング、前髪の房部分モデリングのいずれもコマンド「ナイフ」等を使って形状に立体感を持たせるとよい

次回は前髪の房以外の部分の作成手順、および側面の髪と後髪のモデリングのポイントと手順についてご紹介します。

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