トレードする際に、チャートを見てみると一定方向に値上がり、値下がりの傾向がある時間帯がときどき現れます。こうした状況だと将来の値動きの方向の予測が立てやすく、トレードチャンスとなる場合が多いです。こうした一定方向に値上がり、値下がりをする相場環境は狙い目と言えます。
トレンド相場とは

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トレンド相場とは一定の値幅の範囲(レンジ)内の値動きが、山と谷を作りながら切り上がっていく、又は切り下がっていくことが特徴の相場環境です。過去の注文が溜まっている価格帯を抜けた直後に山又は谷の振幅が大きくなる場合には利幅が伸ばせます。相場が開いている時間、多い場合は30%程度はこのような相場環境であると言われています。
トレンド相場はレンジ相場と呼ばれる「持ち合い相場」が長く続いた後に、一定の方向に値上がりや値下がりがしばらく続く状況であることから、その価格変動の方向に付いていくように注文と決済を出していけば、初心者でも利益が出やすくなります。トレンド相場が続く時間は、レンジ相場であった時間が長いほど長くなる傾向があります。
トレンド相場のタイプ

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トレンド相場はいくつかのタイプがあります。例えば次のようなものです。
- 上昇トレンド
- 下降トレンド
上昇トレンドは大きく見れば値上がりする方向に価格が時間と共に変動することです。一直線に値上がりするのではなく、値上がりする方向に対して谷と山を形成するような軌跡を描く形で切り上がっていきます。下降トレンドは値下がりする方向に価格が時間と共に変動する場合で、このときもやはり値下がりする方向に対して山と谷を形成するような軌跡を描く形で切り下がっていきます。
上昇トレンドの場合は谷にあたる価格で買って、山にあたる価格で売り決済(押し目買い)、下降トレンドの場合は山にあたる価格で売って、谷にあたる価格で買い戻す決済(戻り売り)を繰り返せば、利益を積み上げていくことができます。
トレンド相場の特徴

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トレンド相場の特徴に次のことがあります。
- 値動きの方向性があり、トレード初心者でもエントリーと決済のタイミングがわかりやすい
- エントリーのタイミングをミスしても、値動きの方向と注文の方向が合っていれば、いずれ利益となることがある
- トレンドの方向が急変しなければ、ポジションを維持し続けることで大きな利益となることがある
初心者でも利益を上げやすいトレンド相場の状況となるのは1日トレードしていて数回くらいしかないのが普通で、レンジ相場はほとんどという日もあります。そうした日はエントリーしても利益は少なく、損失が出るリスクが高いので、エントリーせず様子をみるほうがいいかもしれません。
トレンド相場を見分けるには

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長いレンジ相場が続き、レンジの値幅が狭まった状況は、未決済の売りポジションと買いポジションが相当溜まった状態であり、少しのきっかけで値動きが均衡状態から一方向に向かう大きな傾向が出れば、その動きの方向に逆指値をおいていた人の多くが不安を感じてロスカットします。ロスカットする人が増えるほど一方向の値動きがさらに加速され、大きなトレンド相場となることがあります。
それ以外では、すでに開いていたマーケットが終わりに近づき、次のマーケットが開く前の新規のトレーダーが参入する時間帯、重要な経済指標の発表や経済閣僚の発言、戦争やテロなど市場参加者がリスクに敏感になるニュースが出た後など、トレンド相場となることがあります。
まとめ

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トレンド相場は値動きの方向性が明確で、チャートの乱れも少なく、インジケータがよく機能して初心者でも比較的利益が出しやすい相場環境です。1日のうちで発生する回数は少なく、稀に発生しないこともあって、トレンド相場と思ってエントリーした後にすぐレンジ相場に変わるということもあり、見極めが重要になります。
1分足や5分足のチャートでトレンド相場に見えても、もう少し長い15分足、1時間足のチャートで見るとレンジ相場だったという場合は多いです。1分足や5分足のチャートでトレンド相場だと考えてエントリーする前に、念のためにもう少し長い15分足、1時間足のチャートの内容を確認しておく方がいいでしょう。

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