通貨ペアの選び方!初心者が見るべきポイントは?

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トレードの通貨ペア選びにおいて、日本円を中心に選ぶ人が多いのではないでしょうか。その理由の一つが日本円との比較によって外貨の価値が感覚的に把握しやすいことがあるのかもしれません。しかし、トレードをしてみるとなかなか良い結果が出ない場合があります。どこに問題があるのでしょうか。

通貨ペアはどのように選んでいますか?

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通貨ペアをどのように選ぶかについて明確な基準を持っておられる方とそうでない方がおられると思います。例えばその日の経済指標で重要な発表がある国の通貨と日本円のペア、東京市場ではドル円、ロンドン市場ではポンド円といった市場の取引で動きやすい通貨と日本円のペアといった感じで臨機応変に変更している場合もあると思います。

通貨ペア選びについて正解はなく、人によってトレードしやすい通貨ペアでトレードされると良いと思いますが、選ぶ基準としてはテクニカル分析が効きやすい通貨ペアを選ぶというのも一つの方法です。テクニカル分析が効きやすい通貨ペアとはトレードが頻繁に行われ、大口のトレーダーや機関投資家のトレードによる投機的な、極端な値動きが起きる可能性が低い通貨ペアで、外国為替においてシェアの大きい通貨ペアになります。

通貨ペアの特徴

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通貨ペアの特徴は、日本円を軸に考える場合とそれ以外、例えば世界の基軸通貨、決済通貨として広く流通しているアメリカドルで考える場合とで違いがあります。トレードで選択されることが多い通貨ペアに次のものがあります。

  • アメリカドル/日本円
  • 豪ドル/日本円
  • ユーロ/日本円
  • ポンド/日本円

アメリカドル/日本円

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アメリカドルは日本のとって最大の貿易相手国であるアメリカの通貨ということで、ビジネスにおいてとても重要な通貨。そうしたことから日本におけるトレードのファーストチョイスになりやすい通貨ペアです。スプレッドが狭く、利益を出しやすいのが特徴で、東京市場やニューヨーク時間によく動く通貨ペアです。

豪ドル/日本円

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豪ドルは日本人に人気のオーストラリアの通貨。オーストラリアは日本との時差が少なく、シドニーから東京市場の前場、夕方のロンドン市場オープンまでの後場によく動くことがあります。資源国通貨なので資源価格の高騰時にその影響で豪ドルの値段があがることがあります。地政学リスクの少なさやスワップ金利の高さから長期保有する方も多い通貨ペアです。

ユーロ/日本円

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ユーロはアメリカドルに次ぐ世界で第二の取引規模を誇る通貨。日本からはかなり遠い国々の経済圏の統一通貨であるユーロですが、アメリカドルとの取引規模は世界第一の規模とシェアがあります。ユーロ圏の外国為替市場が開くのが日本時間の夕方からということで、会社勤めの方でもノー残業デーにはトレード可能です。

ポンド/日本円

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ポンドはアメリカドル以前、世界の基軸通貨として君臨した通貨です。現在ではアメリカドル、ユーロそして日本円に次ぐ通貨となっていますが、かってイギリス連邦に属していたオーストラリアやカナダの通貨価値にも大きな影響を与える通貨です。値動きが激しく投機的な乱高下もあることが特徴で、他の通貨ペアと比べるとハイリスクハイリターンで中上級者向けの通貨ペアと言われています。

日本円に注目するのは正しくない?

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これまでご紹介した通貨ペアについて、共通している点が一つあることにお気づきでしょうか。これらの通貨ペアの右側に注目していただくと全て日本円となっています。通貨ペアの右側の通貨を「決済通貨」、そして左側の通貨を「主軸通貨」といいます。日本人にとって馴染みが深い日本円を「決済通貨」にもってくることで日本円の物差しで「主軸通貨」の価値を計ることができるので、日本人に人気なのかしれません。

しかしながら、世界全体でみれば日本円は地域通貨。日本円は「決済通貨」であることは無く、世界の「決済通貨」はアメリカドルです。よって豪ドル、ユーロそしてポンドといった外貨は一旦、アメリカドルに両替して、そのアメリカドルを日本円に両替するという二重取引になります。

  • アメリカドル/日本円→そのまま
  • 豪ドル/日本円:豪ドル/アメリカドル×アメリカドル/日本円
  • ユーロ/日本円:ユーロ/アメリカドル×アメリカドル/日本円
  • ポンド/日本円:ポンド/アメリカドル×アメリカドル/日本円

上記のうち、アメリカドル/日本円の通貨ペア以外は複数の通貨ペアの掛け算になっている点がポイント。アメリカドル/日本円以外の通貨ペアでトレードする場合、複数の通貨ペアの値動きの方向を同時に監視する必要があります。複数の通貨ペアの値動きが同じ方向でその方向に正しくトレード出来れば大きな利益が出ますが、逆方向にトレードすると大きな損失が生じにます。

通貨ペア選びのポイント

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初心者の方は複数の通貨ペアの値動きの方向を同時に監視するのは難しいかもしれませんし、スマートフォンなど画面の小さなデバイスメインでトレードする分に不便かもしれません。アメリカドル/日本円や「決済通貨」をアメリカドルにしている通貨ペアだと、アメリカドルが他の通貨と比べて圧倒的な取引規模、シェアがあるためこうした面倒なことが少なくなります。よって、次のように通貨ペアを変更してみてもいいでしょう。

  • 豪ドル/日本円→豪ドル/アメリカドル
  • ユーロ/日本円→ユーロ/アメリカドル
  • ポンド/日本円→ポンド/アメリカドル

アメリカドル/日本円や「決済通貨」をアメリカドルにしている通貨ペアをドルストレートといいます。一方に世界の基軸通貨アメリカドルが入っているので取引量が多い点でテクニカル分析が効きやすいことがあります。ドルストレートのうち、ユーロ/アメリカドルとアメリカドル/日本円は外国為替のシェアが大きくテクニカル分析が効きやすいことで知られています。

まとめ

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通貨ペアを選ぶ際、何となく選んでしまうと思わぬハイリスクハイリターンのペアでトレードしている場合があります。勝てる自信がある中上級者の場合、大きな値幅を狙うために選択されるのはいいのですが、そうでない初心者はまず避けるほうがいいでしょう。通貨ペアを選ぶ際は、ドルストレートを軸に外国為替のシェアが大きくテクニカル分析が効きやすい通貨ペアがお勧めで、具体的にはスプレッドの狭いアメリカドル/日本円、取引シェアが最も大きく、スプレッドが広くないユーロ/アメリカドルがいいのではないでしょうか。

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