通貨強弱分析とは?初心者にオススメする理由

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この記事の所要時間: 258

国と国の間のモノやサービス、投資や金融取引によって、各国の通貨の流通量は絶えず変化しています。こうしたお金の流れが生じる要因の一つに通貨の強さ、いいかえると需要の大きさがあります。通貨の強さが最も強い貨幣を買い、弱い貨幣を売るというトレードは有効な手法の一つとされています。

通貨強弱分析とは

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通貨強弱分析とは、現時点でどの通貨が買われて強くなり、どの通貨が売られて弱くなっているかを分析するものです。通貨の強さ弱さを見て、最も強い通貨と最も弱い通貨の通貨ペアはトレードチャンスとなっていることが多いです。通貨の強弱は値動きを生じさせるエネルギーと考えることができます。

こうした通貨の強弱は、異なる通貨を用いている国それぞれの政治経済事情の違いによって生じます。また、実際の政治経済事情に派生して生じる市場参加者の思惑も、値動きを生じさせる動機になります。

通貨強弱分析のメリット

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通貨強弱分析のメリットは、トレードする通貨ペアの選択に迷わずに済むということ。値動きそのものの傾向分析とは異なり、値動きを生じさせる誘因である通貨強弱を測るということで、現時点では目立った値動きがない通貨ペアは通貨強弱が均衡している、値下げ方向や値上げ方向に動いている通貨ペアは通貨強弱の差が開いているということがわかります。

ある国に関する経済指標が発表される予定の前に、ネガティブな結果が予想される場合、その国の通貨はそのことを材料に売られます。また、その通貨を売った代わりに買われる通貨は値上がりするでしょう。こうした通貨の需給の側面をトレードに利用すると、良い結果が得られることがあります。

通貨強弱がおきやすい時間帯

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通貨強弱がおきやすい時間帯は、各通貨を使用する国の外為市場の開く前後からしばらくの間が多いです。例えば東京市場が開く午前9時前後に、経済指標の発表や株式市場の取引開始で日本円と他の通貨との通貨強弱がおきることが多いです。

同様に、ヨーロッパ市場が開く午後4時前後はユーロが、ロンドン市場が開く午後4時前後はイギリスポンドが通貨と関係する国の経済指標の発表や株式市場の取引開始で日本円と他の通貨との通貨強弱がおきやすく、トレードに際して狙い目としてみてもいいでしょう。

通貨強弱分析の注意点

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通貨強弱分析で注意することは、個別の通貨の強弱を分析しつつ、アメリカドルの強さを確認することです。アメリカドルは全世界の基軸通貨で、その取引量は他の通貨を圧倒しています。

アメリカにあるニューヨークのマーケットが開くと、株式市場や国債の利回り、原油や穀物、金といった貴金属先物市場の影響で、アメリカドルはよく動くので、アメリカドル以外の通貨ペア(クロス通貨)でトレードしている場合は注意が必要です。

まとめ

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通貨強弱分析は、トレードする通貨ペアの選択に役立つ分析手法です。時間ごとに変わる通貨強弱に合わせて、最もよく買われて強い通貨と最もよく売られて弱い通貨との通貨ペアは、高い確率で値上がりや値下がりのトレンドを生じていることが多いです。

初心者にとって、比較的にトレードが容易なトレンド相場はトレード成績を向上させる上で有利です。トレンド相場となっている通貨ペアを探してトレードするスタイルを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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