ローソク足とは?トレードで知っておきたい知識まとめ

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この記事の所要時間: 58

ローソク足は相場の値動きをローソクの形状に似たインジケータで表すもので、株式やFXのチャートによく用いられます。ローソク足の並び方や一つ一つの形状を分析することで、これまでの値動きは勿論、今後の値動きの予想を立てることが可能です。

ローソク足とは

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出典:pixabay

ローソク足とは連続する値動きを一定の時間で区切り、その時間内における「始値」「終値」「最高値」「最安値」の4つの値を明示することで作成されるインジケータです。インジケータの中で最もよく使われているもので、ローソクの形状に似ていることからその名が付けられています。

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draw by:Author

ローソク足は「始値」「終値」でローソクの本体、ローソクの本体と「最高値」および「最安値」までを線で結んで構成されます。1本のローソク足で時間内の値動きが把握できる以外に、複数のローソク足の並び方のパターンで、今後の値動きを予測するといった使い方ができます。

ローソク足には陽線と陰線がある

ローソク足

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ローソク足は陽線と陰線があります。陽線は区切られた時間内に実質として値上がりした場合に描画されるローソク足のことで、「始値」<「終値」の場合となります。陰線はこれとは逆に、区切られた時間内に実質として値下がりした場合に描画されるローソク足のことで、「始値」>「終値」の場合となります。陽線と陰線、それぞれにおいてローソク足の実体の長さが大きいほど、一方向への値動きが強かったと判断できます。

ローソク足のヒゲとは

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出典:pixabay

ローソク足には本体部分から伸びる線が見られることがあります。この線を「ヒゲ」、又は「ピンバー」といい、値動きの方向性の転換のサインとして利用することができます。「ヒゲ」にはローソク足の本体から上に伸びる「上ヒゲ」、下に伸びる「下ヒゲ」があります。

「上ヒゲ」は値を下げる力が強いと長く伸び、「下ヒゲ」は値を上げる力が強いと長く伸びます。値動きに方向性がない相場では「上ヒゲ」「下ヒゲ」とも長く伸び、ローソク足の本体部分は短いことが多いです。「上ヒゲ」「下ヒゲ」とも長く伸び、ローソク足の本体部分がほとんどない状態を「十字線」といい、「十字線」が出てくると値動きの転換から大きく動く場合があります。

ローソク足と時間足

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出典:pixabay

ローソク足とは連続する値動きを一定の時間で区切って描画したものですが、この「一定の時間」の取り方でローソク足の形状は違ってきます。「一定の時間」の取り方を含めてローソク足のことを「時間足」と呼ぶことがあります。

「一定の時間」は短いもので「1分間」「5分間」、長いもので「1時間」「4時間」「1日」といった単位になります。「1分間」「5分間」に対して描画したローソク足をそれぞれ「1分足」「5分足」、「1時間」「4時間」「1日」に対して描画したローソク足をそれぞれ「1時間足」「4時間足」「日足(ひあし)」といいます。

ローソク足の並びパターン

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出典:pixabay

ローソク足の並びパターンで相場の値動きを予想する手法として有名なのが「酒田五法」です。江戸時代にローソク足を考案した本間宗久が編み出したもので、次の五つパターンを基本にしています。

  • 三山
  • 三川
  • 三空
  • 三兵
  • 三法

それぞれのパターンについて、簡単にご紹介します。

三山

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draw by:Author

上昇相場におけるシグナルとして有名なパターンです。ローソク足の並びで作られる「山」が三つ続けば、下降相場が始まるシグナルとするものです。出来高が減少している場合はその傾向が強いことが多いです。三つの「山」の頂点が、天井値と理解します。

三川

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下落相場におけるシグナルとして有名なパターンです。ローソク足の並びで作られる「谷」が三つ続けば、上層相場が始まるシグナルとするものです。三つの「谷」の底が、底値と理解します。

三空

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窓(水色の部分)を三度空けて上昇や下落する相場は値動きが反転するシグナルとするものです。下落から上昇に転じる「叩き込み」と上昇から下落に転じる「踏み上げ」の二つのパターンがあります。

三兵

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三兵には「底値圏の陽線三本並びは買い」とする「赤三兵」と「天井圏の陰線三本並びは売り」とする「三羽烏」の二つのパターンがあります。注意したいのは「陽線三本並びの三本目のローソク足の上ヒゲが長い」「陰線三本並びの三本目のローソク足の下ヒゲが長い」ケースで、「底値圏の陽線三本並びは買い」「天井圏の陰線三本並びは売り」ではないことがあります。それぞれ「赤三兵の先詰まり」「三羽烏の先詰まり」と呼ばれます。

三法

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酒田五法の中では信頼度が今一つなパターンで、解釈が難しいとされています。基本的な考え方として、相場を「売り」「買い」そして「休み」の三区分で理解するものです。「上昇相場で最初に長い本体部分を持つローソク足が出たあと、小さな陽線と陰線をはさみ、最初の長い本体部分を持つローソク足の高値を上抜けする陽線が出れば買い」とする「上げ三法」、この逆パターンの「下げ三法」があります。

まとめ

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ローソク足はチャートに必ずといっていいほど登場する基本的なインジケータで、複雑な計算や平均、偏差といった統計的な知識とは関係なく、値動きを直接的に描画したものなので、値動きと連動したタイムラグのないトレードをする場合には代わりになるものがないほど重要となります。

こうしたローソク足の特徴を活かし、短い時間足として短時間のうちにエントリーと決済を繰り返すトレードスタイルをされる方もおられるようで、ローソク足の見方が詳しくわかるようになればトレードを有利に進められる可能性は広がるのかもしれません。

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