本でトレードの知識は一通り身につけたものの、実際にトレードしてみると「お金が減るばかり…」ということが多いのではないでしょうか。「相場は生き物」という言葉があるように、誰かが利益を出した場合には誰かが同時に損失を出す厳しいゼロサムゲームです。また、大きなお金を動かすプレーヤーほど有利とも言えるので、少ない資金でトレードに参加しているトレード経験の浅い個人が「お金が減るばかり…」はある意味自然なことかもしれません。
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お金を殖やせない悩み

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スマートフォン1つあれば土日以外いつでもトレードできるFX。平日お仕事されているサラリーマンやOLは勿論、学生や主婦にも人気です。しかし、一部の方を除いて個人でトレードされている方の多くがお金を殖やせない悩みを抱えていると言われています。
もしそうしたお悩みを抱えておられる場合、次の点をチェックされてはいかがでしょうか。
・証拠金に対して取引ロットが大きすぎないか
・短い時間足だけでトレードしていないか
・トレードの都度、戦略や手法を変えていないか
・ローソク足の形や並びを気にしているか
・トレードの記録をつけているか
証拠金に対して取引ロットが大きすぎないか

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「少ない元手で一気に儲けたい」「一万円を一億円に」と夢と希望を持ってトレードに参加されていないでしょうか。短期に大きく儲けるためにレバレッジを上限まで使ってトレードできるのがFXの魅力ですが、その魅力におぼれて強制ロスカットのリスクが高くなることに気づいていない方は少なくないようです。
短い時間足だけでトレードしていないか

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「日足や4時間足といった長い時間足では値動きがゆっくりすぎて退屈。短い時間で効率良く稼ぎたいので値動きが激しい1分足や5分足でトレードする」という方、案外多いのではないでしょうか。
トレードの都度、戦略や手法を変えていないか

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トレードにおいてどのような相場でも有効に使えるインジケータや手法、いわゆる「聖杯」探しを行って順張りであったり逆張りであったりトレードの戦略や手法を変えていないでしょうか。
ローソク足の形や並びを気にしているか

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インジケータに頼ってローソク足に頓着しない初心者となっていないでしょうか。トレードで結果を残している中上級者の個人トレーダーはローソク足の形や並びを気にしていて、少しの変化も見逃さない点が共通しています。
トレードの記録をつけているか

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トレードはお仕事ではないのでいつどのようにトレードしようと自由です。その自由さから根拠のないエントリーをしてお金を減らしているケースが多く見られます。トレードの記録をつけるとそうしたムダがかなり少なくなるでしょう。
お金を殖やすのための7つのポイント

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お金を殖やせない悩みを持つ初心者の方は次の7つのポイントを試してみてはいかがでしょうか。
- 証拠金に対して取引ロットを小さく
- 長い時間足と短い時間足の使い分け
- 基本は順張りのトレンドフォロー
- ローソク足のサインを見落とさない
- 反転ポイントの見極め
- トレードの記録と資金管理
- ナンピンも場合によっては有効
証拠金に対して取引ロットを小さく

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取引ロットが大きいと、トレードがうまくいけば大きな利益が期待できる反面、失敗すれば大きな損失を抱えます。また含み損を抱えた場合にも強制ロスカットの可能性がより高くなる点でも不利です。大きな含み損を持っているとメンタル面でも動揺してしまい冷静なトレードがしにくいです。
強制ロスカットを受けて大きな借金を抱えて「FXは怖い」とよく言われますが、強制ロスカットは元々は損失を一定範囲に抑え、サービス利用者を守る仕組みで、強制ロスカットを受けた原因に少ない証拠金であるにも関わらず、フルレバレッジで多くの枚数でトレードしたことに原因があることが多いです。
長い時間足と短い時間足の使い分け

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短い時間足チャートは長い時間足チャートの一部に過ぎません。値動きトレンドは短い時間足のチャートで判断するより長い時間足のチャートで判断したほうがより正確です。エントリーや決済に短い時間足のチャートを使うのはいいですが、短い時間足のトレンドの方向に順張りしても、長い時間足のトレンドの方向と一致していない場合は逆張りとなります。トレンドは時間が経てば長い時間足のトレンドの方向になります。
基本は順張りのトレンドフォロー

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トレード戦略は順張り派と逆張り派がいます。相場の天底を正確に掴むことは殆ど不可能なので逆張りはスキャルピングなどの超短期のトレード以外ではレンジブレイクの場合に損切りが多発するなど不利な場合が多いです。順張りのトレンドフォローはエントリーのチャンスは逆張りスキャルピングより少ないですが、一度のエントリーでまとまった値幅が狙えるのでスプレッド負担の面でも有利です。
ローソク足のサインを見落とさない

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トレードで結果を残している中上級者ほどローソク足のサインを見落とさないものです。基本となるローソク足の形や並びから今後の値動きを予想してトレードできる方が有利です。酒田五法を全て覚える必要はありませんが、包み足や孕み足など基本的なローソク足のサインは見落とさないようにしたいものです。
反転ポイントの見極め

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ローソク足のサインを見落とさないことにも関連しますが、包み足や孕み足の他にダブルトップやヘッドアンドショルダーといったローソク足のサインは反転ポイントとなることが多いです。順張りのトレンドフォローでポジションをホールドし続けると危険なので早めに決済注文を出してポジション解消するようにします。
トレードの記録と資金管理

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トレードの記録をしっかり集めると経験値として後のトレードに生きてきます。勝ちトレードのチャートパターン、エントリーや決済の根拠とタイミング、トレード戦略を記録しておきます。また、週〆、月〆で勝率と損益率(ペイオフレシオ)を算出しておくとトレード成績を客観的に把握でき、資金管理にも役立つでしょう。
ナンピンも相場によっては有効

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順張りのトレンドフォローでトレードを展開する場合、上げ相場で押し目を下げ相場で戻りを掴んでエントリーしますが、これらを正確に掴むのは難しいです。多少ずれるのは問題ありませんが、高めの押し目や低めの戻りでエントリーしてしまうと値幅が取れず不利です。こうした場合は建玉のロットを小口化し、高めの押し目や低めの戻りのプルバックした位置に小口化したロットの建玉を複数建てる「ナンピン」が有効となることが多いです。
まとめ

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トレードにおいて基礎的な知識は必要ですが、それ以上に重要なのが相場に向き合った経験ではないでしょうか。相場は時々刻々、様々な材料で変動します。その時々で難しい判断が必要な相場に遭遇することがあれば、比較的に注文のタイミングが取りやすく、勝ちやすい相場に遭遇することがあります。相場が勝ちやすいかそうでないのかは実際にトレードした経験がなければわかりません。絶対の勝ちパターンを追求するより、相場に応じてどう対処するかの引き出しを多く持つことはトレードでお金を殖やすための財産となるでしょう。

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