トラリピとは？初心者向けにその仕組みを解説！

この記事の所要時間：約 5分6秒

通貨ペアによらず、相場の70%以上はレンジ相場であると言われています。裁量トレードで勝ちやすいとされるトレンド相場をただ待ってチャートに張り付いて、結局その日はチャンスがなかったということも多々あります。こうしたムダな時間を取りたくない方や、忙しくてチャートを見ることができない方にお勧めな自動売買ツール、それがトラリピです。

Contents

1 トラリピとは
2 トラリピのメリット
3 トラリピのデメリット
4 トラリピは勝てる？
5 まとめ
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トラリピとは

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トラリピはトラップリピートイフダンを省略したリサイクル注文タイプの自動売買ツールの略称。FX会社のマネースクエアジャパンの登録商標です。トラリピを理解する上で知っておきたいキーワード、それは「イフダン」「トラップトレード」という注文手法です。

イフダン(IFD)注文とは

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イフダン(IFD)注文は、「○○円で買い（新規注文）、その後△△円に値上がりしたら売る（決済注文）」という風に一度に二つの売買注文を出すのが特徴。最初の注文が約定すると同時に次の注文を自動的に行います。最初の注文が約定しないと次の注文は行いません。注文は指し値、逆指し値のいずれもOK。思惑通り相場が動けば利益確定し、逆に動けば損切りを自動で行います。

トラップトレード

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トラップトレードは、想定した一定の大きな値幅の範囲において、小さい値幅のイフダン(IFD)注文を1度に複数回出す注文方法。小さい値幅で利益確定、損切りをすることで大きな値幅の範囲の値動きに追随することが出来ます。

トラリピはトラップトレードの繰り返し

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トラリピはトラップトレードの繰り返し（リピート）を自動的に行うもので、イフダン(IFD)注文で生じる、チャートを見ながら指し値、逆指し値を都度再設定しなければならないといった煩わしさから利用者を解放してくれる自動売買ツールです。

トラリピのトレードの成否は、想定した一定の大きな値幅の範囲の設定、その範囲の中でトラップを仕掛ける価格帯、および値幅の設定と1度に出す注文の回数をどのように設定するかで左右されると思われます。しかし大きくコツコツと利益を積み重ね、損失を抑えたトレードとなるでしょう。

トラリピのメリット

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トラリピのメリットに次のことがあります。

大きな値幅のレンジ相場に強い
トレード成績が安定しやすい
チャートに張り付かなくて済む

大きな値幅のレンジ相場に強い

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相場は15分足や5分足で見てトレンド相場に見えても1時間足や4時間足で見てレンジ相場となっていることが多いです。同様に1時間足や4時間足で見てトレンド相場に見えても日足や週足で見ればレンジ相場となっていることが殆ど。トラリピはこうした相場の実情にマッチしたトレード手法と言えます。

トレード成績が安定しやすい

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自動売買なので決められたルールに従ってトレードし、裁量トレードのように心理的なバイアスがかかることはありません。最初に設定したルールが相場の状況とミスマッチな状況を除き、トレード成績が安定しやすいと言えます。

チャートに張り付かなくて済む

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自動売買なので最初に設定だけしておけば後は機械におまかせです。トラリピは忙しくてチャートを見てトレードできない「放ったらかし」トレーダーに向いています。

トラリピのデメリット

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トラリピのデメリットに次のことがあります。

注文数の設定によっては通貨ペアを選ぶ
ナンピンに類似
短期トレードに向かない

注文数の設定によっては通貨ペアを選ぶ

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裁量トレードと自動売買を比べた場合、自動売買にはシステム開発に大きな投資が行われているため、その回収のためにスプレッドが広いのが普通。トラリピは細かい注文を繰り返すトレードになるのでスプレッドの負担が大きく、通貨ペアを選びます。

ナンピンに類似

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トラリピはこまめに利確するものの、相場次第で大きな含み損を抱えるリスクはあります。トラリピは基本的に損切りをしない仕組みなのでポジションを持ったまま含み損に耐えることになります。そのため強制ロスカットされないように多めの資金で運用するほうがいいでしょう。

短期トレードに向かない

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トラリピはスキャルピングのように短いトレンドを短い時間足を使って追跡するトレードではありません。大きな値幅で見たレンジ相場をターゲットにしたトレードとなるので、相場が良い場合以外に、相場が悪い場合も良くなるまで「待つ」という意識が必要になります。

トラリピは勝てる？

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トラリピは「ハイリスク・ハイリターンを狙わず長期的な視点で資産を殖やす」ということを基本的な投資戦略とするツールです。スキャルピングやデイトレードのように「損切り」でポジションを解消して損を出す代わりに身軽になるということはせず、上がろうが下がろうがポジションを持ち続けるスタイルです。

相場の変動は一定の幅と周期を持つ山と谷の繰り返し、決済するレベルまでただひたすら「待つ」その途中で抱えるであろう含み損は100%許容できる十分な証拠金を口座に入れておくことができれば、長期的に見れば証拠金は増えていくのではないでしょうか。

まとめ

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トラリピは「短期で一攫千金」の可能性を追求したツールではなく、「長期的な視点で資産を殖やす」という投資本来の姿に適合したトレードツールです。生活とは関係の無い余裕資金を多めに証拠金に入れておいて含み損で強制ロスカットされないようにしておけば、後は放っておいても小さな利益をコツコツと積み上げてくれる自動売買ツールです。