FXではスプレッドという言葉がよく登場します。「スプレッドがひろがる」「スプレッドが狭い(広い)」といったことはどのような意味があるのでしょうか。スプレッドとはどういうもので、なぜ発生するのかなど初心者が疑問に思う点について解説します。
スプレッドとは

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スプレッドは金融用語で、金利差や価格差を表す言葉。FXで用いるスプレッドの意味は、通貨を売る場合の価格と買う場合の価格の差のことです。スプレッドが小さい場合、「スプレッドが狭い」。スプレッドが大きい場合、「スプレッドが広い」と言うことが多いです。FXでは「スプレッドが狭い」方がより利益を出しやすくなります。
ニュースで「現在、1ドル○○円(下値)から××円(上値)の間で取引されています」という表現がある場合、「1ドルを売る場合は○○円(下値)、買う場合は××円(上値)で取引されているという意味になり、○○円(下値)と××円(上値)の差がスプレッドです。
スプレッドが小さい場合とは

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スプレッドが小さい場合は外貨の売値と買値の差が小さいということです。売買が活発に行われている状況では、売り手と買い手が拮抗、多数存在し、且つ取引量そのものが大きいためにスプレッドは小さい状況になりがちです。
スプレッドが小さいと、上手にトレードできれば利益を得るチャンスが増えます。
スプレッドが大きい場合とは

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スプレッドが大きい場合とは外貨の売値と買値の差が大きいということです。売買が低調な状況では、売り手と買い手のどちらか一方の数が多かったり、売り手と買い手の数そのものが少ないということがあり、取引量そのものが小さいためにスプレッドは大きい状況になりがちです。
スプレッドが大きいと、上手にトレードできる方でも利益を得るチャンスは少なくなります。
スプレッドは変動する?

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スプレッドは取引する時間帯で変動するのが普通です。またスプレッドには二種類あり、一つは「銀行間取引で生じるスプレッド」、もう一つは「FX業者が利用者に提示するスプレッド」です。
スプレッドは通貨取引が活況か否かで変動する以外に、「FX業者が利用者に提示するスプレッド」は「銀行間取引で生じるスプレッド」にFX業者が受け取る手数料分が上乗せされています。よって「FX業者が利用者に提示するスプレッド」はFX業者の違いによっても変わる分、変動幅が大きいことが多いです。
スプレッドは業者で違う?

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FX業者ごとに「利用者に提示するスプレッド」は多少違いがあります。利用者が多く、資金力があるFX業者は、より小さいスプレッドを提示できますが、そうでないFX業者は大きめのスプレッドとなる場合もあります。
時間帯やFX業者以外に、取引量そのものが大きく、積極的に取引が行われる通貨ペアではスプレッドが小さく、そうでない通貨ペアではスプレッドが大きくなる傾向があります。
まとめ

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スプレッドに関して初心者が知っておきたいのは次の3つです。
- スプレッドは通貨を売る場合の価格と買う場合の価格の差のこと
- スプレッドが小さい方が利益を出しやすい
- スプレッドは取引時間で変動し、通貨ペアやFX業者によって違う
初心者はなるべくスプレッドが小さくなる時間帯、通貨ペアを選んでトレードする方がいいでしょう。また、小さいスプレッドを提示できるFX業者の口座で取引するほうが望ましいといえるかもしれません。

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