為替はなぜ変動する?理由を考えるとトレードに役立つかも

為替-0
Pocket

この記事の所要時間: 258

FX取引は為替変動を元にトレードすることで利益を得ることを目的に行われますが、この為替変動はどのような要因で生じるのでしょうか。諸説あるようですが為替が変動する要因についてご紹介してみたいと思います。

為替とは

20180413-4

出典:pixabay

為替と聞くとすぐに外国為替をイメージしてしまいますが、そもそも為替とは商取引の発展から生まれた仕組みで、現金輸送を行うことなく代金支払いや資金の移し替えをする手段のことです。代金の受取や支払いに手形を発行したり、小切手に金額を書いて銀行など金融機関に持ち込めば決済できるのも、こうした為替の仕組みと言えるでしょう。

国際間取引においても同様の仕組みが使えます。この場合は国ごとに使用する通貨の違いや価値の違いがあり、商取引上の為替にさらに、通貨交換を伴うことが大きな特徴と言えます。こうしたことから、商取引上は利益が出ていても、通貨交換する場合のレートの急変によって損失となる場合が出てきます。こうしたケースに生じる損失を「為替差損」といいます。

為替はなぜ変動する?

20180412-02

出典:pixabay

為替における通貨交換する場合のレートの変動を一般に「為替レート」といいます。毎日のニュースの最後に、株価とともに為替レートとして「1ドル○○円で取引されている」という風に伝えられます。為替レートはなぜ変動するのでしょうか。

為替レートの変動する要因にはさまざまなことがあります。例えば貿易において輸出と輸入のバランス、関係する国の間の経済の好不調や物価の違いなどが関係することがある他、外国為替市場で投機的な売り買いがされた場合にも大きく変動します。こうした投機的な動きで為替が大きく動くと経済にダメージが出る国も出てくることから、政府や中央銀行が市場介入する場合があります。

為替が変動しない国もある?

20180409-4

出典:pixabay

為替レートが変動する制度のことを「変動相場制」といい、こうした制度は日本を含めて先進国と呼ばれる国の殆どが採用しています。変動相場制の特徴は、為替レートの決定に政府などが直接的に関与することを避け、通貨を取引する売り手と買い手に任せようという考え方を基本としています。ただし、政府が行う財政政策や金融政策の影響で、為替レートが変動することがあります。

他方、為替レートを一定の水準に固定している国があります。こうした国が採用しているのは「固定相場制」で、日本円がアメリカドルより極端に弱い時代、日本は固定相場制を採用していた国の一つでした。現在、この固定相場制となっているのはヨーロッパの単一通貨「ユーロ」を採用している国で、ユーロ圏内では通貨の価値はユーロに統一され、アメリカドルや日本円、イギリスポンドなどに対してユーロとして為替変動します。

まとめ

20180407-1

出典:pixabay

為替レートがよく動くほうがFX取引をする場合に有り難いのですが、世界経済全体でみれば極端な為替レートの変動は貿易や国境を越えた投資などの資本取引に悪影響を及ぼす場合があります。こうしたことから、為替レートの決定は取引関係者に任されてるとはいえ、一定の範囲を超えないように監視されていると言えます。

為替レートの変動する要因を経済的な背景からいろいろと分析することは、経済の知識が増えますし、国際関係の理解も深まると思います。値動きそのものを分析する以外に、値動きの背景となっている要因を考えながらトレードするのも面白い部分かもしれません。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です